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CS敗退も「ありがとう」…グッズ製作で応援する受刑者の思い

2017年11月1日

CS敗退も「ありがとう」…グッズ製作で応援する受刑者の思い

プロ野球セ・リーグ連覇を果たした広島カープは10月24日、クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージでDeNAに完敗、期待された33年ぶり日本一の夢はついえた。しかしカープの活躍は今年も大きなムーブメントを呼び、ファンや広島の街を活気づけた。

その熱気は、受刑者たちの更生活動にも影響しているという。「刑務所の中も外の空気と同じですよ」。こう話すのは広島刑務所の作業専門官。

受刑者たちは近年、刑務作業としてオリジナルのカープグッズを製作。商品は球場などで販売され、売れ行き好調だ。「ものづくりの楽しさがわかった」「ありがとう」。受刑者からはこんな声も出ているという。(山本尚美)

刑務所と球団、異例のタッグ

リーグ戦中の今年9月。カープの本拠地マツダスタジアム(広島市南区)の一角で、広島刑務所で作られた製品の展示即売会が開かれた。

販売されたのは、カープのロゴが入った「キラキラ反射ポーチ」300個と「キラキラ反射缶バッジ」100個、「通帳ポーチ」50個など。「PRISON(刑務所)」のロゴも入ったユニークな製品はたちまち来場者の注目を集め、飛ぶように売れて試合開始前に完売となった。

これらの商品は、広島刑務所とカープ球団、そして広島県警の共同製作で、実際の作業は同刑務所の受刑者が担った。刑務所と球団の共同企画は、全国的にも珍しいという。

「少しでも交通事故や事件を防ぎたい」という広島県警の思いに、広島刑務所が「カープグッズなら身につけてもらえる」と反射材を使った商品開発を提案。カープ球団に協力を依頼すると、「受刑者が地域の人を守る商品を製作するのは非常に意味がある」と無償で商標使用を許可してくれた上、スタジアムに販売スペースも提供してくれたという。

広島刑務所の作業専門官、松本倫太郎さんは「(球団の)松田元オーナーに『すばらしい』と言っていただいたと聞いている。だからカープは愛されるのでしょう。本当の地域球団だと思います」と感慨深そうに話す。

広島刑務所はマツダスタジアムから車で15分ほどの場所にある。松本さんは、縫製工場のオリジナルグッズの企画と、製造作業をする受刑者への指導などを担当。全国の刑務所作業製品が集まるコンクールなどで数々の受賞歴を誇る“スゴ腕”の作業専門官だ。

「君らの作った商品が大人気だったよ」。展示販売会の後、松本さんがそう伝えると、受刑者たちは満足そうな表情をみせたという。

黙々とミシン

広島刑務所は犯罪傾向の進んでいる者を収容する「B級」刑務所で、男性のみ約700人を収容。病気療養中などの場合を除けば、受刑者は午前7時40分には身支度を整え、それぞれ与えられた作業に従事する。

作業は木工、印刷、洋裁、金属、革工など6種類。民間から依頼された作業が中心で、製品の部分加工が多い。カープグッズをはじめとする洋裁製品を製作しているのは刑務所内の洋裁工場。空調もない環境で通常は80人ほどの受刑者たちが一日中、黙々とミシンを使って作業している。

私語は一切禁止で、作業中は「担当」と呼ばれる刑務官が全員を監視。初めてミシンに触れる受刑者も多いが、背中に入れ墨のある屈強な男性の太い指も、服役期間が長くなるにつれて細かな作業に次第に慣れてくるという。

ものづくりに喜び

カープグッズを担当するのは、この約80人の中でも技術の高い3、4人のみ。いわば選ばれし“精鋭”たちだ。ただ提供されたものを加工するだけの他の受刑者たちと違い、松本さんとともに商品の企画から完成までのすべての段階を手掛ける。キラキラ反射ポーチのデザインをユニホームの形にするという案も、この精鋭部隊が提案した。

「こんな仕事をさせてもらえるとは」「皆と一体感を持ててうれしい」。作業に携わる者は口をそろえ、ものづくりへの喜びを語るという。松本さんは「ものづくりの楽しさ、苦労の後に深い喜びがあるということ。そういうことがわかる。ミシンができるだけでなく、“根本”が育っている」と温かく見守る。

涙を流す受刑者

カープが9月にリーグ連覇でV8(8度目のセ・リーグ優勝)を達成したときは、カープ担当以外の受刑者たちも松本さんらに「『V8』と入った製品も作らないと…」と声を掛けてきたという。

精鋭たちの仕事が他の受刑者らに誇らしい気持ち、仲間を応援する気持ちを与えている-。松本さんはそう感じている。製作した品が世の中に受け入れられる喜びが、そうさせているのだと。

面会に来てくれた人のお礼にと、自らグッズを買う者もいる。「彼らも人間ですから。自分を信じてくれた人を裏切った後ろめたさは当然ある」。ある受刑者は二度と罪を犯さぬ誓いにと、グッズを買って出所していった。

「朝起きて顔を洗い、歯を磨き、仕事をする。この基本のあり方が、犯罪者のほとんどは崩れている」と指摘するのは、広島刑務所の首席矯正処遇官、国村稔記さん。刑務所の作業を通じて当たり前の生活を取り戻すことが、受刑者の更生につながると強調する。

「決して被害者の方を忘れているわけではない」と松本さんも続ける。「当然ですが受刑者は、これまで評価されたことがない。それが作業で認められると、涙を流す者もいます」と明かす。

地域に支えられ

刑務所の作業を理解し協力するのは、カープだけではない。広島の市民有志が設立した女子サッカーチーム「アンジュヴィオレ広島」もグッズの一部製作を広島刑務所に委託している。

「受刑者らは、そうしたスポーツチームに『応援してくれてありがとう』と思ってるみたいですよ」と松本さん。

受刑者たちの製品を展示販売する広島刑務所恒例の「矯正展」は毎回盛況で、昨年は2日間で1万人が来場した。民業圧迫に配慮して極端に値段を安くはできないが、品質の割には安いと多いと毎回、矯正展を楽しみにしている市民も多い。

一方で、近くに刑務所があることを嫌がる市民がいるのも事実だ。「だからこそ、刑務所は地域のためになることをしていく必要がある」と松本さんはいう。

製品の売り上げは、大半が次の製品の原材料の仕入れに使われる。受刑者にも少額の支給があるが、報酬ではなく「更生資金」。刑務官らは出所後を見据え、貯金の指導などをしている。

国村さんはこう話す。

「更生は、最終的には被害に遭う人を減らすため。刑務所は、地域の理解があってこそ成り立つ。だからもっと刑務所の取り組みを知ってもらいたい」

(※引用元 産経WEST

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