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侍ジャパンで打率6割、西川龍馬にカープ首脳陣が浴びせる期待と注文

2017年12月6日

侍ジャパンで打率6割、西川龍馬にカープ首脳陣が浴びせる期待と注文

「ずいぶん頑張っているみたいだね。若手主体といっても国際試合。そこで結果を出すのはたいしたものだよ」

カープの秋季キャンプが行なわれていた宮崎県日南市にある天福球場。室内での練習が始まっても、緒方孝市監督はひとりメイン球場の関係者室にいた。コーヒーを片手に、雨が強く降りしきるグラウンドを見つめていた。「なぜ勝てなかったのか……」。そう自問自答しているように感じたのは気のせいか。しかし、“あの男”の話になると、晴れ晴れとした表情になったように見えた。

あの男とは、侍ジャパンの一員としてアジアプロ野球チャンピオンシップを戦っていた西川龍馬のことだ。

「打撃センスは間違いなく素晴らしいものを持っている。あと少し、ひと皮むければ……。いろいろな選手と接して、きっかけをつかんでほしいね。カープに欠かせない戦力になれるはずだから」(緒方監督)

社会人の王子から入団した2年目の23歳は、今季4番を任された鈴木誠也とともにカープ期待の星である。今シーズンは、スタメン出場こそ多くなかったが、95試合に出場し、驚異的な勝負強さを発揮。チームの2年連続リーグ制覇に貢献した。西川は今シーズンをこう振り返った。

「体ができてきたことが大きいと思う。プロ仕様の体というんですかね。夏場も体重は落ちなかったし、スイングも、速さもパワーも落ちなかった。それが多少なりとも結果につながったのだと思います」

入団以来、期待をかけ続けている高信二ヘッドコーチは、西川について次のように語る。

「これから必要になってくるのは体の大きさであり、厚みです。よく言われる技術的な部分は持って生まれた天性のものがあるし、順調に成長している。あとはそれを生かす体が必要になる。それがあれば、年間を通じて結果を残せると思います」

また高コーチは、メンタルの強さも西川のストロングポイントだと指摘する。

「メンタル部分は図太いというか、本当に強い。どんな状況で出場しても物怖じしないというかね。だから、本当にあとは体だけ。オフにしっかりと取り組んでほしいですね」

シーズン中、不動のレギュラーである菊池涼介が欠場した試合で、西川が代役として出場するも結果を残せず、周囲から批判された時期もあった。

「結果を残さなければ、(周囲から)言われるのはわかっています。そんなことを気にしていません。自分ができることをやるだけ。とにかく僕は結果を出さないといけない立場ですから……」(西川)

高い技術と強いメンタリティを武器に順調に成長してきた西川だが、一方で課題も浮き彫りとなった。それがスタメンで出場したときと、代打で出場したときの差である。単純な比較はできないが、スタメン出場時は204打数56安打、打率.275だったのに対し、代打は44打数15安打、打率.341と圧倒的に好成績を残している。その部分に「改善の余地がある」と語るのは迎祐一郎打撃コーチだ。

「西川を見ていて感じたのは、スタメンと代打で気持ちの持ち方のようなものが違うのかなと。代打のときは凄い集中力を発揮していました。だけどスタメンになると、少し意識してしまうようなところがありました。その差がなくなれば、間違いなく結果は残せると思います。今回、侍ジャパンのメンバーは西川と年齢が近く、レギュラーでガンガンやっている。そういった選手たちに刺激を受けて帰ってきてくれれば……」

玉木朋孝内野守備走塁コーチは“野球観”という言葉を使い、西川のさらなる成長を期待する。

「“野球観”を大事にしてほしい。そのために一番大事なことは経験。まだプロ2年目の選手なので、もっと経験を重ね、長くレギュラーとして結果を残せるように。特に、守備や走塁では“野球観”が大事になってくる。たとえば、練習でボールを受けるより、実戦で捕球する方が得るものは大きい。実際の試合では状況は刻々と変化します。それらに瞬時に対応するのも、経験を重ねることでできるようになる。ウチでいう安部(友裕)なんかは、ひとつひとつ経験を重ねて今がありますから……」

今シーズン、安部はプロ10年目でようやくサードのポジションをつかみ、首位打者争いまで繰り広げた。身近に手本となる選手がいることは心強いが、レギュラー定着のためにはそういった選手たちとの競争に勝たなければならない。

東出輝裕打撃コーチもその可能性を認めつつ、こう注文をつける。

「打撃でいうと、打席数をどんどん増やしていってほしい。そうすることで実際に自分が苦手としているタイプもわかってくるし、対処できるようにもなる。また、走塁面では盗塁に対してもっと積極的になってほしい。足も速いし、30個ぐらいできるポテンシャルはあります。いずれにしても、国際大会をはじめいろいろな試合を経験することで得ることは本当に大きい。ひとつひとつを大事にしてほしい」

チームでもトップクラスの俊足を誇りながら、今季の盗塁数は4個。

「盗塁は躊躇してしまう部分がありました。スタメンならともかく、大事な場面で代走での起用も多かったので……。サインが出れば走りますが、チャンスを潰してしまったら……と思うと、なかなかスタートが切れませんでした」

“トライアル・アンド・エラー”というと簡単に聞こえるかもしれないが、どんな名選手でも通ってきた道である。チームの中心選手となるために、今、まさに西川はその途中にいるのだ。

侍ジャパンの一員として戦った西川は、アジアプロ野球チャンピオンシップで.636の高打率を残し、チームの優勝に大きく貢献。ベストナインにも選出され、カープファンのみならず、日本中にその名をアピールした。

「僕がやることは、自分ができることだけ。それしかできないですから。少しずつやっていって、最低限のことを積み重ねる。それが僕のプレースタイルなんです。それが結果につながればいい」

常日頃、西川はそう語る。自分自身と常に向き合い、何があっても逃げ出さず野球に打ち込んできた。その姿は“愚直”とでも言うべきか。今回、侍ジャパンで注目を浴びても、その姿勢だけはぶれることはないだろう。

圧倒的な強さでリーグ連覇を達成した広島だが、日本一という頂(いただき)はとてつもなく高い。悲願達成のためには、西川の存在は必要不可欠だ。そう、かつて同じ名前を持つ土佐の男がこの国を大きく動かしたように。(山岡則夫●文)

(※引用元 web Sportiva

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