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ありえない!愛煙家多い球界、喫煙所問題放置しての「プロ野球開幕」

2020年4月24日

ありえない!愛煙家多い球界、喫煙所問題放置しての「プロ野球開幕」

かなり内情は混乱しているようだ。新型コロナウイルスの感染拡大によって延期を余儀なくされているプロ野球の今季開幕を巡り、NPB(日本野球機構)とセ・パ12球団の間に意見の食い違いがみられているという。

簡単に言えば、どうやら一刻も早く開幕に踏み切りたい強硬多数派と今後の状況の推移を見ながら今季中止も視野に入れるべきとする少数派が、水面下で激しい攻防を繰り広げているらしい。

情報を総合したところ後者がパの複数球団とされ、前者は主にセの球団で占められている模様だが、どちらが世論に支持されるかは明白だ。今も蔓延をストップさせるメドが立たない以上、世の中全体を集団活動によって危険にさらすような強硬開幕など絶対に避けるべきと考える。

球界の大勢は「開幕ありき」

狂信的なファンなら「待ってました」と諸手を上げながら歓迎するかもしれないが、まったく興味のない人からすれば無観客試合でも大人数のチームとして密になりながら活動したり、ビジターゲームで大移動したりすることによって無症状拡散も含め感染拡大のリスクが避けられないプロ野球公式戦開幕など甚だ迷惑なだけであろう。

23日午前にサッカー・Jリーグと合同で設立した「新型コロナウイルス対策連絡会議」で専門家チームからの提言を受けた後、NPBは同日午後から12球団代表者会議を行う。無観客試合で開幕する可能性や新たな開幕日について議論される予定だが、すべてハッキリと答えを出すことは極めて厳しい。

それでも全体的に見て日本のプロ野球界は前出の少数派を除いて現状、何とか開幕に漕ぎ着けたいと焦っている。開幕が遅れれば日を増すごとに球団運営に大きな打撃を与えるだけに多くの経営陣は必死になっているのであろう。台湾、そして韓国と、近隣ではプロ野球開幕にゴーサインが出されていることも、その焦燥感に拍車をかけている。

「台湾や韓国が開幕したのだから、日本もできなければおかしい」――。大真面目に日本のプロ野球界全体に向けて意味不明なアジテーションを唱える某球団幹部もいると聞く。これはさすがに滅茶苦茶な主張だ。

もともと台湾は1月の時点から中国を信用せずコロナ対策に取り組んで市中蔓延の防止に成功済みであるし、韓国もPCR検査の徹底や隔離中の人をGPSリストバンドで監視するなど日本とは真逆のやり方によって感染者数のピークアウトに成功している。未だ感染者数増加にストップをかける明確な手立てを見つけられず、右往左往する日本の状況とは残念ながらわけが違う。

こうした背景があるにもかかわらず、日本プロ野球の開催強硬派たちは我々にも与えかねないであろうリスクに目をつぶり、理想論だけを無理矢理に結び付け“我が国だって負けてはいられない”という古臭い負けじ魂もひけらかしながら自分たちの都合のいい方向へ持って行こうとしている。

以前より指摘されていることだが、この開催強硬派たちの間に前出の新型コロナウイルス対策会議・専門家チームからの提言を「開幕ありき」の論調として強引に解釈する傾向が何かと見られがちなのも、それが理由だ。

プロ球界の高い喫煙率

さて、そのプロ野球界は開幕を強行すれば、実はクラスター(感染者集団)発生の危険を伴うリスクを抱え込んでいることを事実上“ひた隠し”にしている。選手や監督、コーチら現場スタッフの間に「喫煙者」が異様に多いことだ。

禁煙は今や世界基準となり、日本でも今月から改正健康増進法と東京都の受動喫煙防止条例が全面的に施行されるなど受動喫煙の規制がさらに厳しくなった。しかしながら日本のプロ野球選手やスタッフの喫煙率は他のスポーツ界と照らし合わせてみても驚くぐらいのレベルで非常に高い。横浜DeNAベイスターズなどチーム全体の禁煙化に踏み切った球団もあるが、それ以外はほぼなし崩し的に喫煙は認められている。

現場へ取材に行けば、その事実は一目瞭然。初めて機会を得た人なら誰もが「プロ野球選手って、こんなに愛煙家が多いのか・・・」とがく然とするはずである。

各球場には喫煙スペースが設けられており、場所によってはタコ部屋のような狭苦しいところで選手やコーチが複数人で「密」になりながらタバコをくゆらせることも決して珍しい光景ではない。練習中、そして試合当日もゲーム開始前にユニホームを着た愛煙家たちがプカー、プカーッとやっているのが現実なのだ。その愛煙家リストの中にはグラウンドで多くのファンを熱狂させている超有名選手たちも多く名を連ねている。

個人的には、本来ならば子どもたちの模範となるべきプロ野球選手が喫煙するなんてどうかとは思う。ただ法律で認められていないわけではないので、タバコを吸うこと自体に対して四の五の言うのは控えるべきなのかもしれない。だが、それはあくまでも「平時」に限ればという注釈を付けさせてもらう。このコロナ禍において12球団のチーム活動が今後本格的に再開し、開幕強行に突き進んでいくとしたら、選手やスタッフらが「3密」に抵触する喫煙スペースでの喫煙を野放しで容認したままにすることは感染へのリスクが非常に高いと言わざるを得ない。

開幕を焦って“喫煙クラスター”の危険性を高めるべきではない

狭い喫煙所での新型コロナウイルス感染が疑われる例は全国でもすでに発生している。しかも、この邪悪なウイルスによって尊い命を奪われた国民的な人気コメディアン・志村けんさんがヘビースモーカーだったように、世界中の多くの専門家たちからも罹患すると喫煙者は年齢に関係なく重症化する可能性が高いことも指摘されている。厳しい言い方をすれば、タバコはコロナ感染にとっても百害あって一利なしだ。そうした観点から全国でも喫煙スペースの廃止や閉鎖に踏み切る動きが加速しているが、NPBや12球団は反応が非常に鈍く、見て見ぬふりふりを決め込んでいる。

そこには、もし米MLB(メジャーリーグ機構)のようにNPBが全面禁煙令を出したとしたら「喫煙している選手たちのパフォーマンスに影響する」との指摘が球界内に浸透していることも影響しているようだ。要は喫煙選手たちがタバコをモチベーションアップ等の材料にしているというわけである。

時代錯誤の考えも大概にしてほしい。念を押すが、このウイルスの恐ろしいところは、たとえ罹患して自覚症状が特になくても感染者となったまま知らず知らずのうち周囲に拡散させてしまう点にもある。開幕に関して世論の同意を本気で得たいのであればこの際、リスキーな要素はひとつ残らず片っ端から潰していくべきだ。

“喫煙クラスター”を呼び起こす危険性だけでなく、さまざまな感染リスクを集団行動によって抱え込むプロ野球の開幕は諸々の問題をすべてクリアにするまで絶対に先走ってはいけない。そのとばっちりを受けるかもしれないのは我々なのである。

(※引用元 JB PRESS

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