11月19日のマツダスタジアムでの就任会見。4年ぶりに広島に復帰した河田雄祐新ヘッドコーチ(52)=前ヤクルト外野守備走塁コーチ=が来季のカープ打線の構想の一端を明かした。
「1番長かったのが西武です。あのときのいいところを話していこうと思っている。非常に派手でもありましたけど、本当にチームとして打撃が素晴らしい選手が多かった」
河田氏は帝京高から1986年にドラフト3位で広島に入団した。96年にトレードで西武へ移籍し、選手として7年間(96-2002年)、指導者として13年間(03-15年)在籍。その間に西武はリーグ優勝5度(97、98、02、04、08年)、日本一に2度(04、08年)輝いた。
河田新ヘッドのイメージする最強西武打線は97、98年だという。1~3番の松井、大友、高木の快足トリオが出塁し、中軸の鈴木、マルティネス、佐々木が打点を稼いでリーグ連覇を達成した。
「ネームバリューがある選手が多かったけど、スクイズができる選手がいて、どの場面でも点が取れた。いいピッチャーから点を取ることができた」
02年は4番カブレラが打率・336、55本塁打、115打点でMVPに輝き、5番和田も打率・319、33本塁打、81打点とフル回転。04年はフェルナンデス、カブレラ、和田の主軸にメジャーへ移籍した松井の後継者の中島が存在感を発揮した。08年は片岡、栗山、中島、ブラゼル、G・G佐藤、中村の「ノー・リミット打線」が猛威を振るったが、それ以上に打線全体で得点につなげていった97、98年の方が印象深いという。
「チーム打撃、小技の部分がレベルアップしてくれると、非常にチームは助かる」
来季は同級生の佐々岡監督の参謀役として攻撃面の作戦を練る河田新ヘッド。バント、逆方向への打撃を徹底し、1点を取りにいく全員野球を追求する。(柏村翔)
(※引用元 サンケイスポーツ)