広島・九里が沖縄キャンプ2日目で初めてブルペンに入り、いきなり120球の熱投を演じた。捕手を務めた坂倉によると、そのうちの「3分の1強」がカーブ。投球の幅を広げようと、オフの重点課題に挙げる変化球を意欲的に投げ込んだ。
「昨季あまり投げていないし、思い描く軌道ではなかった。精度を上げ、直球と同じ腕の振りでしっかり変化を出せるように」
後輩の森下に握りや投げ方を教わる一方、動画サイトで奪三振の映像集を見るなどして研究。自分流に握りをアレンジして試投を重ね「縦にきれいに落ちるのが理想。確率が少しずつ上がっていると思う」と完全習得への手応えを感じ取る。
昨季初めて規定投球回数に達し、初の開幕投手を狙う29歳。1軍17投手で唯一初日に投球練習せず、満を持して投げた球数に大役を担う意気込みがにじんだ。「特別なマウンドに立てるようにレベルアップしないと。妥協せずにやりたい」
今季から「憧れ」の背番号11を付け、心機一転。右腕は貪欲に高みを目指す。(江尾卓也)
(※引用元 スポニチアネックス)