広島の新外国人、ケビン・クロン内野手(27)=前ダイヤモンドバックス=が6日、沖縄キャンプ第2クール初日のランチ特打で推定飛距離150メートルの特大の当たりを放った。場外弾は2014年に開場したコザしんきんスタジアムでは初めて。改修前では03年のハースト以来で、松田元オーナー(69)の視察初日にアピールした大砲は「すごく飛んだ」と胸を張った。
■オーナー御前特打で19発■
新助っ人の唸り声ともに、打球は左中間方向、外野芝生席の奥にある高さ17メートルの防球ネットを越えていった。クロンが視察初日の松田オーナーもビックリの推定150メートルの“御前場外弾”を放った。
「すごく飛んだ。ただ僕が一番大事にしているのは同じフォームで安定した打球を飛ばすことだよ」
正午過ぎに鈴木誠と特打に臨み、フリー打撃の後、カーブマシンと向き合った。途中から飛ばし合いになり65スイング目が場外へ。計68スイングで柵越え19本と総帥の前でパワーを発揮した。
■「エグいっす」ナインも仰天■
場外弾は開場7年目のコザしんきんスタジアム(両翼100メートル、中堅122メートル)では初、改修前(両翼96メートル、中堅118メートル)のハースト以来18年ぶりだ。一塁ベンチ前で見ていた若手の羽月は「エグいっす。今まで見た中で一番飛んだ」と口をあんぐり。鈴木本部長は「ハーストの時は美容院のガラスが割れて謝りにいった」と懐かしんだが、今回は被害がなく胸をなでおろした。
「きょうは良い日になったよ」
期待が膨らむマイナー通算151発の右の長距離砲。名刺代わりの一発で赤ヘルに新たな伝説を作った。(柏村翔)
(※引用元 サンケイスポーツ)