カタコト通訳でおなじみの「くーちゃん」こと広島のヘンディ・クレートさん(37)が沖縄キャンプに合流した。来日14年目を迎える人気者の通訳に、2021年の目標を聞いた。
「(育成の)コルニエルを、メヒアとフランスアと一緒のところ(支配下)にいけるように、いいサポートしたいね。まずは日本の野球を覚えてほしい」
イチオシするロベルト・コルニエル投手(25)は最速154キロ右腕で“フランスア二世”の呼び声が高い。19年秋に練習生として来日し、昨年9月に育成契約を締結した。同年秋のみやざき・フェニックスリーグでは視察した佐々岡監督の前で切れのいい速球を披露し、秘密兵器として期待されている。
クレートさんは1月24日にドミニカ共和国を出発し、25日に来日。隔離期間を経て今月11日の第3クール初日に1軍沖縄キャンプに合流した。1月初旬に新型コロナウイルスに感染して来日が遅くなったフランスアは2軍宮崎キャンプで調整中、メヒアは自宅待機中のため、現在はコルニエルのサポートに専念している。
現役時代は捕手で16歳の時に米大リーグ、ロッキーズのアカデミーに所属した。同僚にのちにメジャー通算114勝を挙げるウバルド・ヒメネスがおり「ボールが速かった」と懐かしむ。その後カープアカデミーに所属し、引退後、通訳兼ブルペン捕手に転身。日本での成功を夢見る若手のドミニカンに自身の経験を伝える役割も担っている。
クレートさんは妻・サンタさん、長男・ジョルダンくん(8)、次男・ハシエルくん(4)、三男・ホシアスくん(1)の5人家族で単身赴任中。今キャンプのステイホテル時間は家族とのテレビ電話が癒しだという。
「家族と、毎日チャットやビデオ電話をしているよ」
今季途中に同アカデミーのコーチのフェリシアーノと通訳の仕事を交代する予定。日本滞在中にコルニエルを、なんとか一人前にするつもりだ。(柏村翔)
(※引用元 サンケイスポーツ)