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育成ドラ1は『誠也以来の逸材!』、二俣は「激戦」を勝ち上れるか?

2021年4月30日

育成ドラ1は『誠也以来の逸材!』、二俣は「激戦」を勝ち上れるか?

12球団で唯一、広島は開幕から捕手4人体制を続けている。延長なしの今季ルールから余剰人員とならない理由は、それぞれのユーティリティー性にある。正捕手会沢翼を除く3捕手は一塁や外野など、ほかのポジションでも出場。会沢を含め全捕手が代打で起用されている。2番手捕手の坂倉将吾まで固定される今季、強打の捕手がそろう広島では、キャッチャーミット1つで一軍に生き残ることが厳しくなっている。

捕手王国を築こうとする広島に、また新たな可能性を秘めた捕手が1人加わった。20年育成ドラフト1位の二俣翔一だ。

「高卒の右打者であれだけ完成度の高いスイングをする選手はなかなかいない。俺がこれまで見てきた中では会沢、(鈴木)誠也以来」

東出輝裕二軍打撃コーチの評価が、期待の大きさを物語っている。

育成ドラ1位の獲得は「僕らにとってはラッキーでした」

昨年のドラフト会議。広島は編成の都合上、捕手の本指名は見送った。

ただ、菊池涼介や西川龍馬を獲得してきた松本有史担当スカウトは「捕手として課題はあるけど、肩はいい。打撃もキレのあるスイングをしていたし、パンチ力もある。木製バットでも打てていたので(木製バットに)対応するのも早いかなと思っていた」と評価。育成ドラフトに入った時点で、まだ指名されていなかった二俣を迷わず指名した。広島にとっては、うれしい誤算だった。

松本スカウトは「本人からすると(本ドラフト指名ではなく)残念だったかもしれないけど、僕らにとってはラッキーでした」と同年唯一の育成選手獲得を振り返る。

遠投は“驚異の120メートル” 思い切りの良い打撃も◎

期待だけでなく、プロ初スタメンで大器の片鱗を見せている。

4月16日、ウエスタン・リーグ阪神戦(鳴尾浜)に「7番・指名打者」でスタメン出場し、迎えた4回の2打席目。1死一、二塁から阪神及川雅貴の外角高めツーシームに反応した。打球はぐんぐん伸び、右翼席へ飛び込む逆転3ランとなった。逆方向へ伸びる弾道はホームランアーティストとしての素質を感じさせた。

「1番・指名打者」でスタメン出場し18日は、スライダーに詰まりながらも左中間への適時二塁打とした。その後は当たりが止まったものの、首脳陣の評価は変わらない。指名打者制を使用するビジター試合で、「指名打者」として出場機会を得ている。

捕手としては、磐田東高2年時に再転向したばかり(中学時代まで捕手だった)で経験はまだ浅い。キャッチングやブロッキング、フットワークなど捕手技術はまだ多くの課題を残す。一方で、遠投120メートルの肩は1月の新人合同自主トレの時点で関係者の多くを驚かせていた。

打撃面も確実性は低かったが、高校通算21本塁打と飛ばす技術は高い。何より思い切り振れる力は魅力である。左足を上げる打撃フォームにも無駄がない。インパクト時のヘッドスピードが速く、フォロースイングが大きい。何よりどんな球にも振り切れる思い切りの良さは魅力だ。

攻守ともに課題はあっても、マイナスを打ち消す魅力が光っているのだ。

プロスタートは怪我でつまずくも……

ただプロのスタートは、つまずいた。春季キャンプ序盤の守備練習中に負傷し、離脱。リハビリは約2カ月に及んだ。

しかし、18歳は下を向かなかった。「いくら早く治れと思い続けても治るものではない」と割り切り、目の前のできることだけに集中した。下半身を使えない分、上半身のウエートトレーニングを強化。打撃練習再開時にはプロの速度に目をならそうと、打撃マシンの球速を上げた。「バットを振ったときに軽く感じるようになった」と、一回り大きくなった胸を張る。

今では、ロングティーやフリー打撃の飛距離は先輩選手をもしのぐ。フリー打撃では両翼100メートルの広島二軍本拠地・由宇のフェンスを軽々越え、芝生上の歩道まで運ぶ。

競争率の高い「広島捕手枠」を勝ち取るために

ただ、広島の捕手争いの激しさは一軍だけでなく、二軍も同じ。捕手技術は一軍レベルにある石原貴規を正捕手に、ベテランの白浜裕太、同じ育成選手の持丸泰輝もいる。二俣の出場機会は指名打者でのスタメンか、代打出場に限られる。

それでも、東出二軍打撃コーチは、そんなチーム内における立場も、今の二俣にとっては、プラスになると感じている。

「俺自身もそうだったけど、高校から入ったプロ1年目って、めちゃくちゃしんどい。(出場機会が少ないことで)マイナスは1つもない。20歳過ぎるまではあまり無理をさせたくないというのが本音。ビジターだけDHで出るだけでもいいし、捕手の練習をすることで股関節も鍛えられる」

支配下選手登録への壁は高い

振り返れば、現在一軍の正捕手会沢も高卒1年目は34試合、59打席と出場数はそれほど多くなかった。

育成選手から支配下選手登録されるためには、一軍の戦力と目されるレベルに達しなければいけない。捕手争いの激しさが増せば増すほど、支配下選手登録への壁も高くなる。広島では兼任捕手が主流となっているように、二俣もまた外野や三塁の練習を始めるという。

「どこでも守れる、西武の外崎(修汰)さんのようなユーティリティープレーヤーを目指して、少しでも出られる機会をつかみたい」

捕手以外のポジションに適性を見いだせれば、出場機会はより増えるだけに、本人も意欲的だ。

若手捕手の台頭が目立つ広島に、また新たな個性が加わった。野球界のエリートが集まるプロの世界で、粗削りながらも大きな可能性を秘めた育成選手にはロマンがある。

(※引用元 Number Web

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