プロ野球の広島は2021年5月5日、マツダスタジアムで巨人と対戦し0-4で敗れた。
先発・高橋昂也(22)が6回4安打1失点の好投を見せたが打線の援護がなく黒星が付いた。広島打線は立ち上がりに苦しんだ巨人先発サンチェス(31)を攻めきれず、巨人投手陣から7安打を放ちながらも得点できず。チームはこれで6連敗(1分け挟む)となり、借金は「5」に膨らんだ。
7回には「不運」な失点も
初回、先制の機会を拙攻で潰した。
先頭・菊池涼介(31)がセンター前ヒットで出塁し無死1塁。制球が安定しないサンチェスは2番・羽月隆太郎(21)に対してボールが先行し2ボールになる。羽月は3球目にバントを試みるもファールとなり、4球目に再びバント。これが捕手へのゴロとなり菊池が2塁でアウトになりバントは失敗に終わる。3番・鈴木誠也(26)はショートゴロでダブルプレーとなり、チャンスを広げることが出来なかった。
3回には8番・小園海斗(20)が1死から1塁線を破るスリーベースを放ちチャンスを演出する。9番・高橋が三振に打ち取られ、絶好調の菊池のバットに期待がかかるも1塁フライに終わり得点できず。先制のチャンスを生かし切れなかった広島は、4回以降3塁を踏めずに終わった。
サンチェスを攻略できないまま迎えた7回には「不運」な失点もあった。2死1塁の場面で2番手・中田廉(30)が炭谷銀仁朗(33)をセンターフライに打ち取ったと思われたが、高々と上がった打球は太陽と重なり、センター羽月が打球を見失い対応できず。打球は羽月の前に落ち、その結果、タイムリーとなって痛い追加点を許した。
先手の巨人にカープベンチは後手…
2点を追う8回の攻撃では、原辰徳監督(62)の采配に気勢をそがれた。
この回は引き続きサンチェスがマウンドに上がり広島は代打・坂倉将吾(22)をコール。左の坂倉が代打とみるや原監督はすかさずサンチェスから左腕・高梨雄平(28)にスイッチした。広島は右の正隨優弥(25)を代打の代打で起用するも、采配が後手に回り貴重な代打要員である坂倉を打席に立たせることなくベンチに下げる形となった。
原監監督は細かい継投で勝利への執念を見せた。高梨が正隨をショートフライに打ち取り、菊池にセンター前ヒットを許したところで迷わず桜井俊貴(27)を3番手として起用。桜井は代打クロン(28)、鈴木誠也(26)を打ち取り指揮官の期待に応えた。最終9回は大江竜聖(22)がマウンドに上がり、2死から鍵谷陽平(30)が最後を締めくくった。
7安打を放ちながらも無得点の広島に対して巨人は8安打で4得点。この日は原監督の積極的な采配が際立っただけに、対する佐々岡真司監督(53)の采配を疑問視する声もある。インターネット上ではこの日の敗戦について「監督の差」と評する声が上がっており、不満の矛先を指揮官に向けるものも。巨人3連戦では計3得点。チームの得点力不足は深刻さを増している。
(※引用元 J-CAST)