広島は19日、マツダスタジアムでスタッフ会議を開き、2月1日から宮崎・日南で始まる春季キャンプの1、2軍メンバーの振り分けを決定。高卒2年目の坂倉将吾捕手(19)と高橋昂也投手(19)を1軍に抜てきした。若手育成でさらなる選手層の充実を図り、球団史上初の3連覇、34年ぶりの日本一を目指す。
19歳のフレッシュコンビが、初めて春の1軍切符を手にした。スタッフ会議を終えた高ヘッドコーチは、早速“新戦力”にハッパをかけた。
「坂倉、高橋昂は1軍。(坂倉の)バッティングは力強いし、迫力がある。(若手バッテリーには)守り勝つ野球ができるようにアピールしていって欲しいね」
1、2軍の首脳陣が本拠地の会議室に集まり、春季キャンプのメンバー振り分けを協議。1軍42選手を決定した。D1位・中村奨成捕手(広陵高)の2軍スタートが決まった一方で、注目されるのが、この2人だ。
坂倉は昨季、高卒1年目ながらウエスタン99試合でリーグ2位の打率・298をマーク。シーズン終盤には1軍デビューを果たし、9月30日のDeNA戦(横浜)でプロ初安打&打点を挙げるなど、“打てる捕手”として注目を集めた。また高橋昂は同7試合で2勝0敗、防御率1・29とアピール。最速152キロを誇る本格派左腕は、1軍デビューのチャンスを虎視眈々と伺っている。
昨年10月の巨人とのファーム日本選手権(宮崎サンマリン)でもバッテリーを組み、坂倉は逆転3ランでMVP、高橋昂は6回2失点の好投で優秀選手賞を受賞。そろって、球団史上初のファーム日本一に貢献した。
まさにチームの未来を背負う、若鯉の旗頭的な存在。坂倉は、会沢、石原、D1位・中村奨らとの正捕手の争いについて「アピールして、最後でもいいので(1軍に)滑り込めるようにやっていきたい」と話していたが、まずは、そのスタートラインに立った。
高ヘッドは、春季キャンプのメニューについて「例年通り」ときっぱり。伝統の猛練習を予告した。菊池、田中、鈴木、安部ら生え抜きの選手が次々と台頭し、球団史上初の3連覇を狙うカープ。しかし、まだまだ出てくる。鍛えに鍛え抜かれた元気いっぱいの若鯉が、ますます王者を強くする。
(※引用元 サンケイスポーツ)