広島・鈴木誠也外野手が8日、7、8月度の「大樹生命月間MVP賞」に選出された。プロ9年目で初めて。「なかなか取れる賞ではないので、うれしい。あまり意識してなくて、気付いたら取れていたという感覚。周りにすごい選手がいる中で、こうやって選んでもらえて光栄です」と喜んだ。
東京五輪によるリーグ戦中断期間を挟んだ27試合で打率3割3分3厘、9本塁打、27打点の成績を残した。東京五輪では侍ジャパンの4番として金メダルに貢献。「いろんな選手と交流できて、いろんな話を聞かせてもらって、すごく自分の中ではプラスになった国際舞台だった。そういうものが少しずつ形となって(プレーに)出てきてくれた」と好調の要因を分析した。
9月に入ってからも勢いは止まらず、7日の中日戦(マツダ)で自身初の4試合連続本塁打を放ち、直近11戦9発。9月は6試合で打率4割5分8厘、5本塁打、7打点と連続受賞に向けても好スタート。
「4番に座らせてもらっている以上は4番が打てばチームに勢いが付くと思いますし、今この順位(4位に)いるのも、僕自身が最初ずっと打てていなかったから。3位まで結構、差(10・5ゲーム)もあって厳しい状況ではあるけど、諦めることは簡単。もがくことは誰でもできると思う。本当に諦めず、最後までやりたい」と巻き返しに力を込めた。
チームでは自身の後ろを打つ5番・坂倉が、7日の試合で規定打席に到達し、打率3割3分2厘でセ・リーグトップに躍り出た。「今は坂倉も調子が良いですし、僕への勝負が多くなると思う。“坂倉様”に負担をかけないように、僕自身しっかり頑張っていきたい」。頼もしい後輩の活躍も刺激に、主軸のバットでチームを押し上げていく。
(※引用元 スポーツ報知)