広島の宮崎・日南キャンプ第1クール最終日となった4日、新加入のレオネル・カンポス投手(30=ブルージェイズ)が、ベールを脱いだ。キャンプ4日目にして初のブルペン入りを果たすと、直球とチェンジアップのみ計30球。
きれいな球筋の直球は低めに集まり、捕手役を務めた会沢は、直球の回転に注目。「キレイな回転のフォーシームを投げていた。こういう回転を投げる助っ人はなかなかいない。例えるならサファテみたい」と、昨季、プロ野球新記録となる54セーブを記録したソフトバンクの守護神の名前を挙げた。
投球を視察した中日の鈴木義広スコアラーも同じだった。
「投げ方でいったらサファテみたいだね。縦振りで投げる、あまり広島にいなかったようなタイプ」。身長1メートル88から角度ある腕の振りは、確かにサファテを想像させた。ブルペン入りする前から“サファテオーラ”を漂わせていた。キリッとした小顔にワイルドな無精ひげ。顔の雰囲気も何となく似ている。
サファテのような豪快さは見られなかったが、代わりに安定した制球力を披露。畝1軍投手コーチが「安定感があってコントロールがいい」と評価すれば、カンポス自身も「コントロールが良かった。もっと力を込めて投げたとしても狙ったところに投げられる自信はある」と力を込めた。
この日は6~7割程度の力の入れ具合といい、最速151キロの直球は“解禁”しなかった。ただ、制球力に加え、ふれ込み通りの剛速球が投げられれば、期待はますます膨らむ。
見守った緒方監督は「(映像では)力強い印象もある。たぶん中(継ぎ)での起用になると思う」と明言した。広島の今季の助っ人補強はカンポスただ一人。“コイのサファテ”を襲名できれば、大きな補強となる。(河合 洋介)
(※引用元 スポニチアネックス)