公式戦(10月6日、カープ7-3中日、バンテリンドーム)
プレーボールからカープ打線が火を噴いた。疲労のため鈴木誠が3試合連続でスタメンを外れた広島が一回に3得点。猛攻の口火を切ったのは〝鯉のプリンス〟堂林だ。
「先制することができて良かった」
1死から小園が中前打で出ると、続く「3番・一塁」の堂林が左中間へ先制の二塁打を放って、4月6日のヤクルト戦以来となる打点をマーク。西川は三振に倒れたものの、なお1死二塁で坂倉が右前適時打、さらに菊池涼が中前適時打で続き、9月4勝と好調な中日・松葉の出鼻をくじいた。
試合前時点で打率リーグ4位の・306の坂倉は「何とかつなごうという気持ちだった。堂林さん、ナイスランです」と二塁から一気に生還した先輩をヨイショした。菊池涼は「良い流れでつないでくれたので一本出て良かった」とクールに振り返った。
先発・九里は二回と四回、木下拓と高松にそれぞれ適時打を浴びて1点差まで追い上げられたが、六回に打線が援護。小園の中前打と坂倉の死球などで2死一、三塁とすると、菊池涼が右中間へこの日2本目のタイムリーとなる2点三塁打を放ち、リードを広げた。
そのまま逃げ切り、九里はリーグトップタイの11勝目をあげた。
チームは3日に、セ・リーグ優勝の可能性が消滅。試合前時点で4連敗で、3位・巨人と11ゲーム差だった。目標のAクラス入り(3位以上)は厳しい状況だが、来季につながるプレーをみせていく。(柏村翔)
(※引用元 サンケイスポーツ)