公式戦(10月8日、カープ6-2巨人、マツダスタジアム)
広島・大瀬良大地投手が7回7安打2失点で8勝目を挙げた。2回までに5安打で2点を失いながら、3回以降は修正。「普通の僕でダメなら、いつもと違う大瀬良で」と立ち直った秘策を明かした。
初回から「ボールはよかった」と振り返る一方で「腕が振れすぎて悪いのかな。強さはあったけど、制球は甘くなった」と自己分析。思い切って、試合中にフォームを変えた。「腕の振りを弱くするわけではないけど、腕で振るというより、下半身と体幹を使って」。結果的に制球は安定。さらに、タイミングが微妙に変化したことで「気持ちよく振られていた」という打者の反応も変わった。
プロ8年で通算65勝目。好調時に投げ方を変えることへの抵抗を、さらりと否定した。「よくても打たれる時はある。調子がいいボールで打たれるなら変えないと。打者の反応を一番に考え、シフトチェンジという感じでした」。これも経験の中で身についたものだ。
「若い時は(調子のいいまま)いってダメなら(仕方ない)みたいな感じ。経験をしてきて、試合の中で変えてうまくいくこともたくさんあったので。ダメだった時の経験が、今日みたいな試合では大きいのかなと思います」。11試合連続で6回以上を自責3以下のクオリティースタート。抜群の安定感で2年ぶりの2ケタ勝利も見えてきた。
(※引用元 スポーツ報知)