公式戦(10月28日、カープ7-0DeNA、マツダスタジアム)
広島・大瀬良大地投手(30)が28日のDeNA戦に先発し、9回を6安打無失点。今季初完封で10勝目を挙げ、2年ぶり5度目の2桁勝利を達成した。規定投球回を超えるのも2年ぶりで、先発投手としては1つの役割を果たした。
前回21日のヤクルト戦では、4回途中7安打6失点(勝敗付かず)だっただけに、今回がラストチャンスでもあった。序盤は走者を出す場面が多かったが、何とか粘りの投球で耐えしのぐと、打線が6回に強力に援護。「おそらくラストの登板になると思うので、良い形で終われればいいなと思っていました。完封できるとは思っていなかった。会沢さんが、うまくリードをしてくれて、きょうの結果があると思います」と、女房役に感謝した。
ただし、2桁勝利を達成したことには大きな喜びは見せなかった。「先発投手としては、規定(投球回)と2桁(勝利)は目指すべきものですし、うれしいものですけど、僕にとっての原動力は、チームのために、ファンの皆さんのために。その思いが一番僕を動かしてくれる。まずは、その気持ちの中でマウンドに上がって。結果的に、きょうは良い形で終えることができて、よかったと思います」と冷静な表情で振り返った。
それ以上に大瀬良が訴えたのは、29日のヤクルト戦に先発する九里が最多勝のタイトル争い中で、勝てば阪神・青柳の13勝に並ぶこと。「きょうも熱い声援、ありがとうございました。明日は(九里)亜蓮のタイトルが掛かっていると思うので、きょう以上に熱い声援をよろしくお願いします」と、球場のファンに呼びかけていた。
(※引用元 スポニチアネックス)