赤ヘルひと筋18年のベテランが注目を集める存在になっている。広島・白浜裕太捕手(36)は、若鯉の兄貴分として来季も現役を続ける見通しだ。
「僕は、(自分から)引退するとかいう立場ではない。必要とされるときに貢献をしないといけない」
白浜は、自身の選手生活について淡々とそう語ってきた。今季は2年ぶりに1軍出場なしに終わったが、来季も現役続行なら、球団の生え抜きの捕手では、在籍18年(1998~2015年)の倉義和・現1軍バッテリーコーチを越えて、石原慶幸氏(02-20年)に並ぶ19年目となる。
石原氏からは昨年引退した際に「1年でも長く選手をやった方いい。お前が(自分の年数を)更新するんじゃないか」と激励の言葉をもらっている。その場では「無理です」と答えたが、現実味を帯びてきた。
多くの捕手がひしめく中でも重要なピースだ。捕手登録の選手は現在、白浜のほか、33歳の会沢、29歳の磯村、23歳の坂倉、23歳の石原、22歳の中村奨、育成契約の二俣&持丸と8人いるが、坂倉、中村奨、二俣は内野手や外野手としてもプレーしており、捕手一本は5人。白浜が出場機会をつかむ可能性はある。
経験も、人柄も申し分ない。広陵高3年時の03年の春の選抜大会では西村健太郎(元巨人、04~18年)とバッテリーを組み全国制覇。〝ミスター赤ヘル〟山本浩二氏が監督だった04年にドラフト1位で入団した最古参選手でもある。18年に広陵高の後輩の中村奨が入団した際にはミットを贈るなど面倒見もいい。
「すべてがうまくいくポジションではない。(後輩に)僕の思っていることを伝えていきたい」
(※引用元 サンケイスポーツ)