広島・白浜裕太捕手(36)が27日、マツダスタジアムで自主トレ後に取材に応じ、19年目の来季に向けての思いを明かした。球団の捕手では石原慶幸氏=2020年引退=らに並び在籍年数最長となるベテランは「契約していただいたことを意気に感じてやりたい」と感謝した。来季はプレー以外に、若手選手とコーチ陣をつなぐ〝中間管理職〟としても奮闘する。
「嫌われてもいい。しんどいことを率先して」
覚悟を決めてカープのユニホームを着る。約3時間の自主トレで汗を流した後、広島・白浜が、球団では捕手としての在籍年数最長タイとなる19年目の来季に向けて熱く語った。
「いつ首を切られてもおかしくなかったので、契約してもらったことを意気に感じてやりたい。僕は嫌われてもいい。しんどいことを率先してやっていきたい」
今季は2年ぶりに1軍出場なしに終わったが、球団は人間力の高さなどを考慮して来季の契約を打診。現状維持の年俸650万円ですでに更改しており、現役続行が決まっている。
現時点での在籍年数18年はチーム1位で、2位・会沢の15年、3位・安部の14年を大きく上回る。来季は、生え抜き捕手では、倉義和・現1軍バッテリーコーチ(1998~2016年)、昨年引退した石原慶幸氏(02~20年)に並ぶ最長の19年に到達する。
若手の相談役などグラウンド内外で奮闘
山本浩二監督時代の2004年に、地元の広陵高からドラフト1巡目で入団。通算86試合の出場にとどまっているが、チームには欠かせない存在だ。今季は球団が定めた新型コロナウイルスの感染防止のための外出制限の緩和のために幹部と掛け合ったり、若手の相談役を買って出るなどグラウンド内外で奮闘。25日に新選手会長に就任した大瀬良からも「何かあったら言ってください」と頼りにされている。
「僕はあと何年プレーできるかわからない。将来のある若手が気持ちよくプレーできるようにできる限りのことをやっていきたい」
(※引用元 サンケイスポーツ)