セットアッパーからワンポイントまで大車輪の広島森浦大輔投手が、1つの誓いを立てた。
「できれば走らせたくないです」。2年目のテーマに掲げるのは盗塁封じだ。前半は盗塁を許さなかったが、次第にクセを盗まれた。そして昨年9月18日のホームDeNA戦で初めて許すと、終盤の13試合で4度、塁を盗まれた。「後半は普通に走られた。それを今年はなくしたい」とフォーム改良に着手した。
これまでは胸の前でグラブを構えていたが、ボール1個分下げ、腹の前にした。コンマ1秒でも削るため、踏み出す右足の位置の試行錯誤を重ねている。「クセをなくして、(投球動作を)速くするために。理想の構える位置を探しながら」と模索を続けている。
ルーキーイヤーの昨季、左腕は8月に8ホールド目を挙げ、球団の年間新人記録を更新。調子を落とすことなく1年間を走り抜けた。積み重ねたホールド数は「17」。
チーム最多の54試合でマウンドに立った。リード展開でマウンドに上がることが多かったからこそ、1点の重みを知る。「二塁にいかれたらワンヒットで点につながる。先の塁に行かせないように工夫していきたい」。失点リスク軽減へ、出した走者は一塁にくぎ付けにする。
(※引用元 日刊スポーツ)