広島・床田寛樹投手(26)が「大瀬良×九里流トレ」の導入でキャリアハイの成績に向けて意気込んだ。過去に大瀬良や九里に弟子入りして学んだトレーニング方法を参考に、15日に始まった合同自主トレまで単独で練習してきた。課題の体力強化のために独自の練習方法も積極的に取り入れるなど、独り立ちの成果を強調した。
床田がオフ期間に単独で練習したのは、2年目のシーズンを終えた18年オフ以来だった。「いろいろと教えてもらって、あのときよりも知識が増えた。その年(19年春季キャンプ)よりも、いい入りができるのではないかと思っている」。19年オフは大瀬良、20年は九里に弟子入りして合同練習。先輩の練習法を参考に今オフを過ごしてきたと振り返る。
大瀬良はオフ期間から体の使い方も重視しており、「可動域の部分は大瀬良さんの練習を(取り入れている)」。九里のウエートトレは、重量を上げて休憩時間を短くし数セット繰り返す。「マックスの重さを上げるトレーニングも入れるようにした」と2人の練習法を存分に生かした。
「年齢も上になってきた。いつまでも引っ張ってもらうだけではだめ。今年は自分でやってみようと思った」
単独トレを選択したのは、独自の練習も取り入れて弱点と向き合うためでもある。課題のスタミナを強化するために、筋持久力の向上を今オフのテーマに置いた。たとえばウエートトレの重量を下げて、数分間休憩なく繰り返す。これは九里のウエートとは対照的とも言える方法。新たな調整法も積極的に導入して土台づくりを見直した。そこに一年間先発ローテーションを死守しようとする決意が見える。
「シーズンが始まって疲れ始める時期に、初めて(体力強化の成果を)実感するのだと思う。全てにおいてキャリアハイを目指す。2桁勝利も規定投球回も届いたことがない。防御率も2点台はいきたいなと思います」
自己最多は19年の7勝。昨季は5勝のうち4勝が後半戦と1年間通しては働けなかった。今オフは例年以上に投げ込んで仕上がりを早めている。殻を破り、自立するなら今年だ。(河合洋介)
(※引用元 スポニチアネックス)