カープに鯉

広島カープへの想いを届ける記事を掲載♪「カープ関連」のLINEスタンプも紹介してますヾ(*≧∀≦)ノ゙

2年目のジンクスは書かせません!下半身強化で制球克服/大野氏対談

2022年2月6日

2年目のジンクスは書かせません!下半身強化で制球克服/大野氏対談

広島・栗林良吏投手(25)が本紙評論家の大野豊氏(66)に「2年目の進化」を予告した。同氏から昨季の与四球数を指摘されるも、今オフの下半身強化が制球力向上につながっていると告白。「今年は違うぞと思わせる」と攻略の糸口すら与えない投球を同氏に誓った。(河合洋介)

大野 昨季、あれだけの成績を残せば、2年目のジンクスを心配する声も聞こえてくると思う。でも、それを超えられるだけの力を持っているからね。

栗林 相手の研究も進むでしょうし、四球の多さがどうしても相手の頭にあると思います。ストライク先行で自分から重圧をかけていければ、今年は違うぞと思わせることができると思っています。際どいところを攻めるのではなくて、ストライクゾーンの球でファウルを取るつもりで勝負していきたいです。

大野 去年は素晴らしかったけど、一点だけ気になる数字がある。昨季は被安打23で与四球28。この四球数をどう捉えている?

栗林 一番気になる数字です。

大野 僕もそう思う。一般的には四球数の方が被安打よりも少ない。

栗林 そこが今年の課題です。制球力が上がれば、ストライクゾーンで勝負できたり、制球を気にせずに力勝負できるところもあると思っています。

大野 僕が現役の頃は「1イニング10~15球で帰ってこい」とよく言われた。四球を出すと最低でも4球は使うことになる。四球を減らせば多少は楽な投球ができるのではないかな。今オフ重視した下半身強化も制球力向上につながると思うしね。

栗林 フォームが安定してきたと感じています。人生で初めて下半身を鍛えました。バランスよく立てるようになったのは大きい。あとはキャンプを通して、球に力を伝えていけるようにできればと思っています。

大野 いいことだと思う。バランスを崩したり、制球を乱すのは下半身を使い切れていないから。下半身をうまく使う、下半身で投げることをこれから覚えていけばいい。

栗林 去年は手先で制球しようとして定まらず四球を出したりしていました。指先の感覚を研ぎ澄ますよりも、まず土台をしっかりとつくった方がいいのではないかと思ったので、下半身強化にテーマを置いたんです。

大野 それに気付き、さっそく行動に移した。今年はより楽しみだね。

栗林 投手は下半身が大事だということは分かっていました。でも、腕で投げるんだから上半身の方がより大切になると思っていたけど、プロに入ってみると大瀬良さんとかすごい投手は下半身のトレーニングをやっている。自分もやってみようかなと思いました。

大野 2年目も栗林らしい投球を数多く見られることを期待しているよ。栗林で打たれたら仕方ないと思ってもらえるのがクローザーの理想型。すでに、そういう存在にはなっていると思う。リーグ優勝、日本一には君の力が必要だからね。

栗林 スポニチにでかでかと書かれますよ。「2年目のジンクス!」って(笑い)。

大野 2年目どうのこうの言われないような投球を頼むで!

大野 先発をやりたいという思いはある?

栗林 やってみたい気持ちはあります。プロでは抑えしかやったことがないので、先発の方の気持ちを知りたいなと。たとえば先発として勝ち投手の権利を持って交代して、そのあとに逆転されたら、どのような感情になるのか。人それぞれだとは思いますけど、自分は経験できていない。どれだけ、その1試合にかけていて、どういう重みの中で先発しているのかを一度経験して知りたい。その経験をいまのポジションに生かしたいですね。

大野 でも、先発することは当面はないよ。だって栗林以上のクローザーなんて当分出てこないもん。いずれは先発で投げる栗林も見てみたいとは思うけどね。先発はたくさんの投手で回せるけど、抑えは一人しかいない。クローザーはチームの中で一番いい投手が務めるものだし、栗林がその適任者だから。

栗林 ありがとうございます。

大野 プロの世界で戦っていけそうだなという手応えは昨季でつかめた?

栗林 そういう試合は一度もなかったです。自信を持つことも大事だとは思いますけど、毎日不安の中で戦っていった方が準備も一からできると思いますし。元々マイナス思考で、だからこそ準備を大事にするようになっていきました。そこはプラスに捉えていいのかなと思っています。

大野 マイナス思考の中で、どのようにして気持ちを切り替えていたの?

栗林 カープに入る前に(元中日の)井端(弘和)さん、吉見(一起)さんとお話をする機会がありました。井端さんは夜の12時まで試合の反省をして、日付が変わったら切り替えていたと言っていました。吉見さんは先発で月に4、5回登板があるから、そのうち2勝できればいいという考えでやっていたと。僕は毎回10試合ずつ区切りをつけてやるようにして、うまく切り替えられたのかなと思っています。

大野 気持ちの持ち方一つだよね。ダメだったことをいつまでも引きずっていては抑えはできない。良かった自分、悪かった自分を受け入れることも大事。失敗すれば、次はどのような気持ち、考えで投げてみようかと前向きに考える。僕が若いときは、打たれたらどうしよう、四球を出したらどうしようと考えて自分の投球ができなかった。栗林の場合は自然と切り替えができている。マウンドに上がったらスイッチが入る。ピンチでは、さらにギアが上がる。そういう気持ちの強さが抑えに向いている。

栗林 打たれたどうしようという思いもありますけど、いい打者の場合は特に、どうすれば最小限のリスクで抑えられるかという考えを持って投げています。ある程度、打たれる前提でリスクを負っていく。本塁打以外ならオッケーとか単打なら大丈夫と考えれば強気に攻められる。自分で自分を追い込みすぎないようにしています。

大野 すでに、そういう考えを持って投げられているのはすごい。なかなか、すぐにできることではないよ。普通は「打たれたらどうしよう…」とか思って、逃げるような投球になる。打たれても傷口を最小限にできればいいというのが球に伝わるから、打者にとって打ちづらい球になる。よく言うのだけれど、球には気持ちが伝わるからね。ちなみに、プロ1年目で良くなった球種はあった?

栗林 真っすぐ、カットボール、フォークの平均球速が上がりました。1回限定なので力を温存せずに出し切れたのが要因です。社会人時代はカットボールの球速が135~140キロだったのが、プロでは145キロぐらいまで上がった。一つ一つの平均球速が上がって打者が判断しにくくなったのかなと思います。

大野 新球を覚えようとかは考えている?

栗林 ツーシームを覚えようと思っていたのですが、捕手の方や(鈴木)誠也さんから「通用している間は、いまある球種をさらに磨いた方がいいのではないか」と言っていただいた。練習はしましたけど、重きは置かずに、いまある球種で勝負しようと思っています。

大野 僕もいまの持ち球の精度をさらに高めていく方がいいと思う。いずれまた新しい球種を投げることになるかもしれないけど、いまある球種をしっかりとキャンプでつくりあげていくことも大切なこと。そして今年の目標はどうだろう。昨季から20試合連続セーブも続いているしね。

栗林 記録は継続したままなのですか?

大野 続くよ。

栗林 そうですか…。連続セーブはチームの状況もあると思うので、まずはセーブ状況で失敗しないことを一番の目標に置いて、去年の37セーブを超えたいなと思います。

大野 じゃあ40セーブ以上だね。

栗林 えっ…(笑い)

大野 セーブがつけばチームが勝つということだから。カープが優勝できる位置にいれば、おのずと登板数もセーブ数も増える。チームのみんなに「俺の出番を増やせ!」と言わないと(笑い)。

栗林 抑えの場所を守り続けることを第一に考えて、1年間頑張りたいと思います。

大野 長く現役をやらせてもらったけど、シーズンが変われば毎年ゼロからのスタート。新たな気持ちでゼロから一をつくりあげていくという作業の積み重ねだからね。いい形でキャンプを過ごしてほしいなと思います。

(※引用元 スポニチアネックス

関連記事

丸よ、巨人に行くなら行くがいい…それでもカープは強いままだから!

丸よ、巨人に行くなら行くがいい…それでもカープは強いままだから!

脂の乗り切った生え抜きが出ていってしまうかもしれない。だが、このチームに、右往左往する様子は見られない。人が替わっても強いチームを作るための「論理」が、しっかりと確立されているからだ。 断トツの出塁率 …

一度きりの野球人生、キクの思うように進んでほしい/新井貴浩コラム

一度きりの野球人生、キクの思うように進んでほしい/新井貴浩コラム

勝負強い打撃に、球界屈指の守備にと、キクは本当に魅力的な選手です。キクが二塁にいるということは、カープにとってすごく大きなことでした。キクは大学時代は遊撃を守っていて、2012年、カープに入団した当初 …

石原×ジョンソンの日米最強バッテリー、ふたりが「運命」を感じた日

石原×ジョンソンの日米最強バッテリー、ふたりが「運命」を感じた日

クリス・ジョンソン(広島)はうれしそうな表情を浮かべ、昨シーズン達成したある快挙のことを思い出した。2019年9月3日、神宮球場でのヤクルト戦でジョンソンは8回を投げ2安打無失点の好投で、2年連続4度 …