いい光景を見た。キク(菊池涼)が羽月や末包と一緒に特守。汗まみれになり、身ぶり手ぶりで助言していた。若手との特守は組む選手を日替わりにして、初日から続けているそうだ。
今年3月で32歳。侍ジャパンなども含めて経験値が高いけど、まだまだ若く、脂の乗った時期だ。これまで以上に後輩に、いろんなことを伝えようとしていると感じた。
チーム内では年下が増えた。16~18年の3連覇を知っているメンバーで、いまも常にグラウンドに立ち続けているのは、キクとアツ(会沢)くらい。今季は(鈴木)誠也も抜ける。優勝経験を後輩に伝え、還元しないといけないという思いが精力的で献身的な行動に表れている。
現役の間は年齢に関係なく、常に競争。しかも、羽月とはポジションも同じでライバルにもなり得る。なかなかできないことだ。まだまだ負けないという絶対的な自信が半分、残り半分は若手の成長を後押ししてチーム力を底上げしたいという気持ちだと思う。
新人の末包は振る力、遠くへ飛ばす力がある。ドラフト6位で体が大きい右打者。どことなく入団時の自分とかぶる。でも、当時を思い返せば、末包の方がはるかに上だ。まずは長所を伸ばすこと。
「打率・280で15本塁打」ではなく「打率・250でも30本塁打」。大きく育ってほしい。同じ社会人出身で中村健もいる。編成上、右打者の台頭が欠かせない。即戦力2人の加入は堂林にも、いい刺激になるはずだ。
(※引用元 スポニチアネックス)