練習試合(2月16日、カープ4-6DeNA、沖縄・コザしんきん)
力感あふれる投球だった。広島・小林が今春の対外試合初戦となるDeNA戦で3回を1安打零封。最速149キロを計測した直球を軸に変化球を効果的に織り交ぜ、開幕ローテ入りをアピールした。19歳の手応えは上々だ。
「持ち味の真っすぐに強さがある印象だったので、それを主体に投げられた。打者の反応を見ながら変化球も使い、紅白戦とは違う打者の反応があった」
出番は4点劣勢の6回だった。安打と四球で1死一、二塁とされても動じない。森を高めチェンジアップで空振り三振に斬ると、細川は直球で内懐を突き一ゴロ。味方の失策と2つの暴投で2死三塁を招いた7回も、柴田をカットボールで力のない二直に仕留めた。
「チェンジアップとスプリットが暴投になったけど、落ち方自体は悪くなかった。もう少しベース板の後ろで落とすイメージでも良かったのかも」
プロ初登板初先発した昨季最終戦の11月1日ヤクルト戦で、4回途中6失点降板した悔しさを糧に先発枠入りを目指す今季。日南では大瀬良にチェンジアップなどの投げ方を教わり、暴投を暴投のままで終わらせない向上心がキラリと光る。
「甘く入っても直球の強さで抑えられていた。精度には課題があるけど、らしさは出ていたかな」。佐々岡監督の評価は上々だ。伸び盛りの高卒2年目。春の風は暖かい。
(※引用元 スポニチアネックス)