野球担当の記者が、各球団の話題や注目選手を持ち回りで紹介する新企画「番記者 スコープ」。第2回は広島担当の柏村翔記者(35)が、森下暢仁投手(24)を特集する。開幕から6勝3敗と好調なチームを支える右腕の〝酸っぱい顔〟とは-。
〝カープ女子〟人気ナンバーワン右腕が、広島県のために立ち上がった。マスクは甘いが、決意は甘くない。森下は3年目の今季、飲料食品メーカー、ポッカサッポロフード&ビバレッジ社の「瀬戸内レモン、アンバサダー」に就任した。
「カープに入団以来、ファンの皆さまの声援に力をいただく中で、広島という街が好きになり、この街を応援したいと思うようになりました。魅力発信についてサポートさせていただくことになりました」
2020年にドラフト1位で広島に入団し、1年目に10勝を挙げ新人王に輝くと、2年目の昨季は東京五輪野球日本代表の一員として金メダル獲得に貢献した。180センチ、78キロのモデルのようなスタイル、美しいフォームに150キロ超の剛速球と華のある投球は男性女性問わず幅広い層に人気が高く、白羽の矢が立った。
もともと、広島県はレモンの国内生産量日本一で、瀬戸内海沿岸の温暖な気候で育った瀬戸内レモンは酸味と甘みのバランスが絶妙。森下が「レモンにはアスリートに必要な機能がある」と語るように免疫力を強くするビタミンC、疲労回復に役立つクエン酸など栄養もたっぷり。レモンパワーがあれば、目標に掲げている最優秀防御率、さらには先発完投型の投手に贈られる沢村賞も夢ではない。
森下は今後、3月21日にリニューアル発売した「中・四国限定 瀬戸内レモン レモネード 500ml」のPR活動をする予定。ポッカサッポロフード&ビバレッジ社は19年4月から瀬戸内海の大崎上島町にレモン農園を開くなどして市場の拡大を目指しており、右腕とのコラボでレモン旋風を巻き起こす。
「広島の皆さまにレモンのおいしさや健康を知るきっかけになっていただければと思います」
レモンのように爽やかに締めくくった。今季はここまで2試合に登板し、1勝0敗、防御率2・40。4年ぶりのリーグ優勝、レモンのさらなる普及のために腕を振る。(柏村翔)
(※引用元 サンケイスポーツ)