交流戦(6月1日、カープ1-5日本ハム、マツダスタジアム)
広島は、打線がこの日も1得点にとどまり、再び交流戦単独最下位に転落した。
3点を追う7回に2つの敵失で1死一、二塁となり、2死から途中出場の堂林が中前適時打で反撃したものの、日本ハム投手陣から奪ったのは、この1得点のみ。5月27日のソフトバンク戦(ペイペイD)から5試合連続の1得点以下は、08年以来14年ぶり10度目で、89年の6試合連続に次ぐ球団ワースト2位タイとなった。
交流戦前まで202得点は12球団最多だった打線が、“鬼門”交流戦の呪縛にとらわれるように長い沈黙を続けている。前夜の同カードは8回に菊池涼の決勝犠飛でチーム25イニングぶり得点を奪って1―0勝利を収めて連敗を「4」で止めたものの、同一シーズンでは18年以来となる交流戦での連勝はならず。直近5戦で奪ったのは、たった3得点にとどまっている。
特に中軸の不振が深刻だ。この日はクリーンアップ3人で4安打を放ったが、それでも交流戦打率は2割ちょうどに達しただけ。2回には先頭の4番マクブルームが左前打を放ったが、二塁に進むのがやっと。4回は1死から3番・西川の遊撃内野安打の後、4番が遊ゴロ併殺打。
試合前まで同打率0割9分1厘だった5番・坂倉も5回先頭で中前打を放ちながら、得点に結びつかず。6回は1死から菊池涼が四球で出塁したが、3、4番があっけなく凡退。1―3の8回は2死からマクブルームがチーム初長打の左翼二塁打から坂倉が四球でつないだ後、小園が空振り三振に倒れた。
交流戦のチーム本塁打は、いまだ12球団唯一の「0」のまま。コロナ禍で中止となった20年を挟んで連続最下位に沈んだ交流戦は、今季もいまだに光を見いだせないでいる。
(※引用元 スポーツ報知)