広島・床田寛樹投手(27)が4日、マツダスタジアムの投手指名練習に参加し、5日の阪神戦(甲子園)に向けてキャッチボールなどで調整した。今季7勝と好調の左腕は29試合連続安打中の阪神・近本光司外野手(27)に「絶対勝負しないといけない」と宣戦布告。
チームが勝てば、1988年以来の阪神戦開幕10連勝(2分け)の球団記録に並ぶ。
勝負を避けるのではなく、男らしく正々堂々と戦う。決戦の地、甲子園から約300キロの距離に位置にするマツダスタジアムで、広島・床田が同学年の近本に対し「勝負します」と高らかに宣言した。
「四球が一番面白くない。(3番)近本を敬遠しても次は(佐藤輝、大山らがいる)。だったら絶対に勝負しないといけない。内角を多めに投げて、しっかり突っ込んで投げたい」
近本は連続試合安打を「29」に伸ばし、広島OB・高橋慶彦が1979年に打ち立てたプロ野球記録の「33」も間近に迫ってきた。今季、床田は近本との対戦成績は10打数2安打。敬遠の可能性も「いやいや。そんなんつまんない」と否定した。
前回6月28日のヤクルト戦(マツダ)は6回4失点で黒星だったが、今季は大瀬良と並びチームトップの7勝を挙げている。阪神戦は今季3試合に登板し3勝0敗、防御率1・17。昨年8月から5戦5勝と無類の強さを誇る。
この日の投手指名練習は悪天候のため本拠地に隣接する室内練習場で行った。床田は野村とキャッチボールをするなど終始笑顔で最終調整した。チームが勝てば阪神戦では開幕から2分けを挟み、1988年以来となる10連勝の球団記録に並ぶ。
注目の集まる一戦を前に左腕は「気合を入れてチームが勝てるようにしたい。カード頭を取れれば良い1週間が始まる」と勝利を誓った。
3位のチームは2位・巨人を1・5ゲーム差で追う一方で、4位・阪神には2ゲーム差と迫られている。床田が自己最多の8勝がかかるマウンドで近本ら阪神打線を抑え、チームを勢いづける。(柏村翔)
(※引用元 サンケイスポーツ)