カープに鯉

広島カープへの想いを届ける記事を掲載♪「カープ関連」のLINEスタンプも紹介してますヾ(*≧∀≦)ノ゙

山本監督に「4番を外してください」!新井が苦悩を経て、化けたワケ

2022年9月28日

山本監督に「4番を外してください」!新井が苦悩を経て、化けたワケ

内田順三氏が語る新井貴浩…師弟関係になった2003年は成績が急降下

現役時代にヤクルトや日本ハム、広島で13年プレーし、広島と巨人で指導者を計37年務めた内田順三氏。多くの打者を育てた名伯楽が「化けた」と表現する選手がいる。39歳シーズンで広島を25年ぶりリーグ優勝に導きシーズンMVPを受賞、通算2203安打を放った新井貴浩氏もその一人だ。

「体が大きくて当たったら飛ぶ。ただ、練習とゲームは違う。バッティングは名前の通り“アライ(粗い)”」。新井は駒大出身で、内田氏の後輩にあたる。内田氏は新井の大学時代のプレーを実際に見たことはなかったが、駒大関係者らから噂が伝わってきていた。東都リーグでは通算2本塁打と飛び抜けた結果を残していたわけでもなく、プロのドラフト指名候補に挙がるような選手ではないとも聞いていた。当時の内田氏は巨人でコーチを務めていた。

迎えた1998年ドラフト会議。広島がドラフト6位で指名した。新井は広島市育ちで、高校も広島工。プロ入りを熱望する新井を知る周囲が、先代の松田耕平オーナーに推薦。「後から僕の聞いた話では、広島の人間だし、体が強く元気もある。もしかして化けてくれたらと獲得した。そういう経緯があったようです」と内田氏。地元が手を差し伸べた形だった。

内田氏が新井と同じ赤いユニホームで“師弟”となったのは2003年から。この年、新井は苦悩していた。公私ともに頼れる“アニキ”だった金本知憲外野手が前年オフに阪神にFA移籍。山本浩二監督は金本に代わる「4番をつくる」と宣言し、新井を抜擢した。当然相手が新井にマークを集中させる中、打率.236、19本塁打と前年の.287、28本塁打から急降下。チームも5位に終わった。

「4番のプレッシャーに押しつぶされ数字も出ない。個人成績がどうのこうのより、チームが勝てないから申し訳ないと思う選手ですから。それまでなら金本が新井の表情を見ていじったり、一対一で飯を食って打撃のちょっとしたポイントを話したり。拠り所があったと思います」

山本監督に「チームに迷惑をかけたくありません。4番から外して下さい」

当時26歳の新井はシーズン途中、打撃コーチの内田氏に意を決して打ち明けた。「4番は今の僕では厳しいです。監督に橋渡しをしていただけませんでしょうか」。内田氏は山本監督のところへ連れていった。新井は「チームに迷惑をかけたくありません。4番から外して下さい」と直訴した。

しかし、山本監督は30歳を超えてから多くのタイトルを獲得した体験談をなどを話し「俺もブレークしたのは27歳から。頑張ってみろ」と激励した。代役も不在。少々のことでは4番起用を変える気はなかった。

内田氏は、4番の役割とは“勝負強く打点を稼ぐこと”と説く。そのため「アライ」打撃内容の改善に取り組んだ。「何でもかんでもセンターから左に打とうとしていた。強振とは引っ張ること、という感じでしたから。気持ちが積極的すぎて、ボール球も振っていた」。

例えば打球の方向。1死三塁なら構えた際、全体像を見ないで右方向へ視野を持っていくと外野フライになりやすいという。選球眼も重要だ。打者有利のカウントに持っていけば、相手バッテリーの配球傾向は狭まる。「5つの球を考えるのが、2つでよくなる。そうなると狙い球を絞れて背中まで叩くようなフルスイングができます」。

新井は化けた。2005年に43本塁打で初のタイトルを手にした。しかし、内田氏が喜んだのは本塁打よりも94打点と初の打率3割超え(.305)の方だった。「彼が変わった証です。引っ張ってばかりでは3割は打てません。3割を打てば打点も増えます」。

化けた理由は「素直な性格が一番」

内田氏は翌2006年から巨人、2008年に広島復帰、2015年から再び巨人に在籍し、新井と同じチームになることはなかったものの、動向を常に気に掛けていた。新井は2008年に阪神へFA移籍し、打点王に輝くなど活躍したが、出場機会が減った2014年オフに自由契約を球団に申し入れ、移籍先を探した。そこでまた広島が手を差し伸べた。

広島に戻ってきた新井は、また化けた。阪神に移籍した際、広島市民球場での最初の試合では故郷のファンからブーイングを浴びたが、カープに復帰したマツダスタジアムの初戦では大歓声が沸き起こった。同じタイミングでメジャーから復帰した黒田博樹投手とともにチームの雰囲気を変えた。2016年には4番として打率3割を記録し、リーグ優勝の立役者に。MVPを受賞した。「彼が広島で打席に立ったら、人気俳優のキムタク(木村拓哉)さんより拍手が多かったのでは。ここまでの選手になるとは想像もつかなかった」と内田氏は語る。

内田氏は、新井が“愛情”に真摯な姿勢で応え続けてきた結果と考える。「FAで出たらなかなか戻れない。それを球団フロント、オーナー、ファンが受け入れてくれた。広島は最初に獲ってもらった原点の球団。また最終的に戻って凄く良かった。違うチームになってからは練習を見ていなかったが、何事にも手を抜かなかったと思う。言葉でなく背中で引っ張るタイプ。黒田もそうだが、みんな彼の背中を見ていたはずです」。

内田氏は、新井が化けた理由を「素直な性格が一番」と語る。「4番なのにヘッドスライディングをするとか無駄な動きは多かったけれど」と冗談も交えつつ「反骨心はあっても反発するというのはないから」と振り返る。現在の仕事ぶりにも目を細める。多くの経験をしたことで「野球観が広がって解説も丁寧。良い解説をしていますよ」と称賛している。

(※引用元 Full-Count

関連記事

新井さんが行く/「カープ3連覇」経験伝える菊池、行動に表れている

新井さんが行く/「カープ3連覇」経験伝える菊池、行動に表れている

いい光景を見た。キク(菊池涼)が羽月や末包と一緒に特守。汗まみれになり、身ぶり手ぶりで助言していた。若手との特守は組む選手を日替わりにして、初日から続けているそうだ。 今年3月で32歳。侍ジャパンなど …

栗林&坂倉がブレーク、小園&林が一本立ち!次々に台頭する若鯉たち

栗林&坂倉がブレーク、小園&林が一本立ち!次々に台頭する若鯉たち

栗林らルーキー3投手が戦力に、高卒2年目の玉村は4勝をマーク 2016年からセ・リーグ3連覇を飾った広島は今季63勝68敗12分で4位。3年連続Bクラスに甘んじた。しかし、ドラフト1位の栗林良吏投手が …

佐々岡監督が九里を酷評、批判の声も「使った方が悪い」対戦相手が?

佐々岡監督が九里を酷評、批判の声も「使った方が悪い」対戦相手が?

26日に行われ、広島が「3-6」で敗れたロッテ戦。先発登板した広島のプロ9年目・30歳の九里亜蓮に対する佐々岡真司監督のコメントがネット上で物議を醸している。 九里はこの日序盤3イニングで3失点と不安 …