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広島のドラフト補強ポイント、手薄な左腕と「ポスト會澤」を担う捕手

2022年10月8日

広島のドラフト補強ポイント、手薄な左腕と「ポスト會澤」を担う捕手

右腕は森下、大瀬良、九里、野村ら実力派揃う

2016年からリーグ3連覇した広島は2019年以降、4位、5位、4位、5位とBクラスに低迷。2020年から指揮を執っていた佐々岡真司監督が辞任し、後任として新井貴浩氏の就任が発表された。

10月20日に開催されるドラフト会議では、チーム再建へ向けての戦力強化において最重要の場となる。本稿では、現時点で在籍する選手のポジション・年齢等の分布表から戦力を考察した上で、指名候補も含め広島のドラフト補強ポイントを考えていく。

まずは先発投手。今季チーム勝ち頭の10勝を挙げた森下暢仁を筆頭に、右腕には実力派が多い。

2018年の最多勝投手・大瀬良大地、昨季の最多勝投手・九里亜蓮、今季は2勝に終わったものの2016に最多勝に輝いた野村祐輔、2017年に12勝を挙げ、トミー・ジョン手術からの復活を目指す岡田明丈もいる。年齢的にも脂の乗った時期で、飛び抜けた実力を持つ投手がいない限り、緊急的な補強の必要性はないだろう。

逆に左腕で実績があるのは今季8勝の床田寛樹くらいで枚数も足りていない。先発ローテーションを任せられる左腕は補強ポイントのひとつだろう。

続いてリリーフ陣。クローザーには今季31セーブを挙げた「絶対守護神」栗林良吏が君臨しており、当面はケガ以外の心配はないだろう。

中継ぎでは天理大から入団2年目の左腕・森浦大輔がチーム最多の24ホールドをマークした。2年連続50試合以上に登板しており勤続疲労が心配だが、順調なら来季も計算できる一人だ。2016年ドラフト1位の右腕・矢崎拓也も今季は17ホールドと復活。さらに右のケムナ誠と左のニック・ターリーがともに14ホールドと左右のバランスは取れている。

ここに元クローザーの中﨑翔太や2017年から2年連続59試合に登板した一岡竜司、2020年から2年連続50試合以上登板の塹江敦哉、2019年に67試合登板したフランスア、2021年ドラフト1位の左腕・黒原拓未らが絡めば、分厚い中継ぎ陣が出来上がる。ただ、やや高齢化していることは否めず、将来を見据えて球威のある高校生を補強しておく必要はありそうだ。

高齢化進む外野陣

捕手は34歳の會澤翼が98試合に出場した。ベテランの安定感は頼りになるとはいえ、将来を考えると不安がのぞく。成長著しい坂倉将吾は打撃を活かすために内野手として起用されることがほとんどで、2017年ドラフト1位の中村奨成は期待ほどの成長を見せていない。

捕手は育成するにも時間のかかるポジション。即戦力ならベストだが、将来性も見越して幅広い視野で補強する必要がありそうだ。

内野手はファーストのマクブルームがチーム最多の17本塁打を放った。セカンドに名手・菊池涼介、サードに坂倉将吾、ショートに小園海斗とある程度、固定されている。

ただ、上本崇司や堂林翔太は内野手登録ながら外野で起用されることも多く、田中広輔や安部友裕も含めて高齢化が進んでいることは看過できない。レギュラーを脅かすような活きのいい若手は欲しいところだ。

外野手は高齢化がより顕著だ。12月で38歳になる長野久義を筆頭に、37歳の松山竜平、34歳の秋山翔吾と30代半ば以上の選手が並ぶ。規定打席には届かなかったものの打率.315をマークした西川龍馬、同じく打率.312の野間峻祥ももうすぐ30代だ。

大砲候補の末包昇大、2021年ドラフト3位の中村健人らルーキーの成長が期待されるものの、レギュラーを奪うのは簡単ではないだろう。ベテランに引導を渡すくらい打力のある新戦力が欲しい。

捕手は中長期で育成の必要性

以上のことから、以下の3つを優先補強ポイントとして挙げたい。

1.即戦力左腕
先発を任せられる左腕の獲得が理想だが、場合によっては中継ぎ、セットアッパーでの起用も視野に補強したい。即戦力を求めるのであれば白鴎大の曽谷龍平が1番手か。鋭く変化するスライダーの切れ味は十分で、リリーフとしても活躍が見込める。日体大の“二刀流”矢沢宏太も候補に上がるが即戦力としては疑問符が付く。林優樹(西濃運輸)、高野脩汰(日本通運)といった社会人投手を中・下位で指名するのもありだろう。

2.将来性の高い捕手
現状では會澤に頼らざるを得ないだけに、ある程度のスパンで育成する必要がある。将来性を見越して高校生を指名するなら大阪桐蔭高の松尾汐恩がピカイチ。春センバツ優勝チームの3番を務めた打撃はもちろん、守備でもキャッチング、フットワーク、強肩を併せ持っており、将来の正捕手とれる逸材だ。大学生なら野口泰司(名城大)、社会人なら立松由宇(日本生命)らが候補となる。

3.強打の野手
どちらかと言えば外野手が欲しいが、あくまで打力の評価を優先した上で内野手でもいいだろう。右打ちの外野手なら中央大の森下翔太。強肩強打でセンターを守れる守備力もあり、今の広島にはぴったりの選手だ。高校生なら浅野翔吾(高松商)の指名も考えたい。今夏の甲子園で3本塁打を放ち、一躍全国区になったスラッガー。近年投手の1位指名が続いており、そろそろ野手の1位指名があってもおかしくない。

新井新監督の下、新体制で来季へ臨むことになった広島。現有戦力を見ると、チーム打率はリーグ1位で投手陣も決して悪くない。チームを活性化できる新人が獲れれば、来季は大いに期待できるはずだ。

(※引用元 SPAIA

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