広島・西川龍馬内野手(27)が8日、広島市の球団事務所で契約交渉に臨み、4400万円増の年俸1億2000万円で更改した。このオフに国内フリーエージェント(FA)権を行使せず単年契約で残留した金髪のヒットメーカーはメジャーへの思いを初めて明かした。
「もともとメジャーリーグは好きですし、別に興味がないこともない。ただ、まだまだ行けるレベルではない」
海外FA権の取得まであと1年と145日が必要で順調にいけば2024年シーズン後の29歳で取得する。広島では前田健太や鈴木誠也がポスティング制度を利用して海を渡った例があるが、所属球団の容認が必要でチームへの貢献度やメンバーの編成など複数の事情が絡む。
プロ7年目の今季は6月から8月にかけて下半身のけがで約2カ月離脱したが、バットで存在感を示した。規定打席には届かなかったが97試合に出場し打率・315、10本塁打、53打点。来季は全試合出場と自己最多の25発を掲げ、オフは例年通り近藤健介(日本ハムからFA宣言)塾の門をたたく。
「(メジャーに)行きたいってなるのかもしれないですけど、まだそんな成績を出していない。さすがに成績を出してからじゃないとなかなか言えるものではない」
来季は背番号「63」から心機一転、巨人へ無償トレードで移籍した長野の提案で「5」を引き継ぐ。熱い思いを胸に秘め龍馬はゆく。
(※引用元 サンケイスポーツ)