広島の球団アドバイザーに就任する黒田博樹氏が13日、マツダスタジアムをサプライズ訪問し、施設見学を行っていた新人10選手と対面した。「素晴らしい世界であり、厳しい世界」などと訓示を行った。
“フライング”の初仕事だった。アドバイザーとしての契約は来年1月1日付。新井監督と先日、沖縄で行われた名球会のイベントで対面しており、この日は「(自身の意思? 監督からお願いが?)両方ですね。監督の指示もあった」と訪問の意図を説明した。
新人選手は12日に新入団会見を終えたばかり。そういうタイミングだからこそ、伝えたいことがあった。「自分自身、入団したときに、そこでゴールテープを切ったような気持ちになっていたということもあった。そういう部分でここが本当のスタートと、もう一度頭に入れて、しっかり来年に向けて準備して欲しい」と自身の経験を踏まえて言葉をかけた。
突然の訪問に、新人も驚きを隠せなかった。「マウンドでの心構えだったりを聞きたい」と語っていたドラフト1位・斉藤優汰投手=苫小牧中央高=は「急に(三塁側ブルペンに)入って来られた。最初は分からなかったんですが、見たら黒田さんだった。黒田さんもおっしゃっていたんですけど、1軍で投げて初めて親孝行になると。自分も思っていたこと。黒田さんの話を聞いてより一層、その思いが強くなりました」と決意を新たにした。
黒田氏を目標の選手に掲げていた3位・河野佳投手=大阪ガス=も「有名人、芸能人に会った感じです」とビックリ。「技術面や結果もそうですけど、ファンのみんなから愛される人柄、そういうところは憧れの部分がある。自分もそういう人物になっていきたいなと思います」と語った。
(※引用元 スポーツ報知)