広島・大瀬良大地投手(31)が22日、年内のマツダスタジアムでの自主トレを打ち上げた。「情けないシーズンだった。その一語につきる」と振り返る9年目。今年を表す漢字1文字には「学」を、節目の来季10年目に向けては「跳」を、それぞれ挙げた。
「(この1年は)いろいろ学んだ。今年は学んで、来年は跳ねていけるように…と」
17年以来5年ぶりに不振による登録抹消を経験し、防御率4・72は自己ワースト。4年連続で開幕投手を務めた選手会長にとっては苦悩に満ちた1年だった。それでも苦境から学び、今後の糧として発想の転換をできるのが右腕の強みだ。
「1年間しっかりチームのために戦う」と逆襲を誓う来季。描くイメージは最多勝、最高勝率の2冠に輝いた18年当時の投球フォーム、力強さだ。「形的なところはそういう方向になっていると思う」。今オフは体重を8キロ増の93キロに増やし、みっちり鍛え上げてきた。
「やれることはやれているし、体の仕上がりはすごく順調にきていると思う。従来は心配な部分があって(1月)1日から動いたりしたけど、例年より変な不安は(ない)。休んだ方が不安は取り除ける」
元日も含めてほぼ無休で動いた昨季までとは一転、今年の年末年始は適度に休養を取りながら、広島市内のトレーニング施設などで汗を流し、自宅近くの河川敷でランニングにも励む。本拠地での本格始動は年明け1月7~9日あたりを予定する。
すべては10年目の来季、セ界で再び「跳ねる」ため。雌伏の時を経てエースはよみがえる。
(※引用元 スポニチアネックス)