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指導とは違う打ち方選択…選手はどう説明?大学で伝える『人間関係』

2023年1月16日

指導とは違う打ち方選択…選手はどう説明?大学で伝える『人間関係』

野村謙二郎氏は広島大学スポーツセンターの客員教授を務める

元広島監督で野球評論家の野村謙二郎氏は2022年6月に広島大学スポーツセンター客員教授に就任した。2017年4月に広島大学大学院教育学研究科の大学院入試(社会人特別選抜)に合格し、学生生活を送り、2019年3月に同科(博士課程前期)を修了していた。プロ野球選手になる夢もかなえたが、もともと教員になりたかったという。客員教授として、どんなことを今、学生たちに伝えているのか。ここまでのいきさつも含めて思いの丈を語った。

野村氏は現在の状況を説明する前に、自身の教員への思いをまず口にした。「(大分・佐伯鶴城)高校の時は大学に行って、体育の教員になるのが目標だった。(野球で)駒沢大学に引っ張られたけど、それでも教員になりたいというのがあった。プロ野球選手というのは子どもの頃からの夢だったけど、まさか自分がなれるとは思ってもいなかったからね」。駒大・太田誠監督との出会いによって野球の才能が開花し、ドラフト1位で広島入りしたが、それでも思いは残っていた。

「プロに入って気持ちは舞い上がっていたんだけど、実際にプロの人たちを見た時はとてつもないと思った。無理だったら3年でやめよう。そこからまた教員になろうと思っていたくらいだった」。レギュラーになって、その流れは変わったが、頭の中のどこかに「教員」があった。

「野球ではメジャーリーグに挑戦するのも夢になったけど、行かなかった。でも後にコーチの勉強でアメリカに行かせてもらって、メジャーのシステムとかも勉強させてもらった」と、その夢はそこで“清算”したが「教員」への夢は残ったまま。そんななか、監督業を終えた後、知人でもあった広島大学の学長から声がかかった。「野村くん、大学院でもう1回勉強し直したら」と……。「おっ、来たと思った」という。がぜんやる気になり、勉強して試験を受け、合格したのだ。

そこから2年間、広島大学大学院で学んだ。「年齢が自分の子どもみたいな学生と勉強できたのもすごい財産だし、今の教育法が昔と変わってきているというのも学べた」。身体特性におけるコーチングのあり方をテーマに修士論文も書き、教育学研究科(博士課程前期)を修了した。

「今、特任で教授というか、授業をたまにやらせてもらっているけど、伝え方も昔の厳しい口調じゃなくて、こういう口調で言わないと伝わらないとか、どういうアプローチをしたら伝わるのか、というのも勉強になっているし、授業しながらすごくいい時間だなと思う」

少年野球の指導者や保護者には「まずは子どもに負担をかけない」

授業の一例も挙げた。「誰かがYouTubeでこういう打ち方をするといい、ボールを上げるにはこういう打ち方をした方がいいと言って、ある高校生がそれを見て、これやってみたいとなった。でも実際に教えてもらっている監督やコーチもいて、その人がこうやって打つんだよってずっと指導してくれていたとする。その高校生がいきなりYouTubeで言われた打ち方をして、それまでの打ち方を辞めた時にコーチの人たちとの関係はどうなりますか、と。それを考えてもらったりね」。

教える側と教えられる側の人間関係の問題だが、話は実に奥深い。「コーチと選手のあり方とか、どっちがえらいとかじゃなくてね。会社で言えば、上司のやっていることも理解できながら意見が言える部下ができていくとよりうまくいくんじゃないかってね」と目を輝かせながら話した。教員の資格が取れたわけではないが、これも夢の一環とは言えるのだろう。

2005年の引退セレモニーでのスピーチで野村氏は「今日集まった子どもたち、野球はいいもんだぞ! 野球は楽しいぞ!」と声を張り上げた。あれから17年。元広島選手であり、元広島監督であり、広島大学スポーツセンター客員教授でもある野村氏は少年野球の指導者や保護者にこう熱く訴えた。

「あんまり頑張らせすぎない、食えとかプロテイン飲めとか、どこどこに行けないよって圧をかけない。子どもが楽しいでいいじゃない。明日試合だから、お父さん送ってね、お母さん弁当頼むねってうれしそうに話をするだけでもいいじゃない。楽しくしていることがいい。好きだったら自分でやるし、上手になる子はほっといても上手になるんだから、まずは子どもに負担をかけない。目標はあっていい。でもそれを間違えると大変なことになると思うよ」(山口真司)

(※引用元 スポニチアネックス

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