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背番号「22」→「96」に変更の中村奨成、『叱咤激励』ではない…

2023年12月3日

背番号「22」→「96」に変更の中村奨成、『叱咤激励』ではない…

中村奨成(24)と言えば、2017年に開催された夏の甲子園(第99回全国高等学校野球選手権大会)での大活躍に触れないわけにはいかない。

改めて、その傑出した打撃成績を振り返ってみよう。1回戦から決勝戦までの全6試合で、中村は28打数19安打17打点。打率は6割7分9厘に達した。

特筆すべきは6本の本塁打だ。清原和博氏(56)が1985年の夏の大会で記録した5本を抜いた。さらに、17打点も大会最多記録。他にもタイ記録として、1大会最多安打や最多2塁打などがあり、多くのメディアが「中村フィーバー」「新怪物」などと大きく報じた。

ところが、プロに入ると、いつまで経っても芽が出ない。中村のことを忘れてしまった野球ファンもいるはずで、一体、何があったのだろうか。担当記者は「2021年と22年の2シーズンが運命の分かれ道だったような気がします」と振り返る。

「21年は春季キャンプの全期間を一軍で過ごし、首脳陣の高い期待が伝わってきました。4月16日から一1軍の試合に合流出場し、5月9日に出場選手登録を抹消されるまでに、6打数で2安打、。打率3割3分3厘と好調な出足を切ったのです。最終的には39試合に出場し、打率2割8分3厘、本塁打は2本でした。新人打者としては、まずまずアピールできたと評していいと思います」

異例の背番号降格

とはいえ今から思えば、予兆のようなものもあった。21年のシーズンから、中村は外野を守ることが格段に増えたのだ。ひょっとすると広島の首脳陣は、この時点で「捕手中村」にある程度の見切りをつけたのかもしれない。

翌22年のシーズンは、ついに開幕を1軍で迎えた。もし、この年に“打撃開眼”を成し遂げていれば──捕手としての問題は残ったとはいえ──今とは違った野球人生だった可能性はある。

「結論から言えば、打撃は21年より悪化しました。27試合に出場して打率は1割9分3厘、0本塁打。加えて10月に『週刊文春』が派手な女性関係や、交際女性とのトラブルを報じました。球団も中村さんの姿勢を問題視し、『真摯に野球に取り組め』と厳しく注意したほどです」(同・記者)

これでは背番号が大きくなっても仕方がないのかもしれない。とはいえ、やはり異例の措置という印象は強い。野球評論家の広澤克実氏に取材を依頼すると、「現役時代だけでなく解説者になった時代を含めて、選手の背番号が増えたのというのは何例かあったはずです。ただ、中村くんのようにドラフト1位の選手では記憶にありません」という。

捕手としての評価

広島は中村の背番号を大きくすることで、“きついお灸”を据えたつもりなのかもしれない。だが逆効果ということはないのだろうか。中村が落ち込み、モチベーションが低下してしまっては元も子もない。

「広島には『中村選手にお灸を据える』とか、『中村選手への叱咤激励』といった考えはないでしょう。もっとクールな態度だと思います。中村くんが置かれている客観的な状況を、背番号でも伝えたに過ぎません。来年はプロ入り7年目ですが、96という背番号からは『来季が駄目なら契約はしません』というメッセージが込められているのは明らかです。今の中村くんは文字通り崖っぷちに立たされており、まさに来シーズンが正念場です」(同・広澤氏)

広島が中村に低い評価を下した大きな理由は、「捕手として結果を出せなかったことが大きいでしょう」と広澤氏は指摘する。

広島の捕手陣は年齢順に會澤翼(35)、磯村嘉孝(31)、坂倉将吾(25)の“3人体制”と言われるが、特に今季は板倉と會澤がスタメンを務めた。中村の入る隙は全くなかったと言っていい。

「これまでの中村くんに対する期待は、全て『捕手として』という前提があったことは重要でしょう。『捕手としては打つ』からこそ、広島はドラフト1位で指名したはずです。彼が外野手だったなら、最初からもう少し評価は下だったと思います。特に外野は外国人選手がライバルになる割合も高いので、中村くんより長打力のある選手はごまんといます。捕手としての存在感をアピールできなかったことで、選手としての評価も下がってしまったと言えます」(同・広澤氏)

野村克也の指摘

それにしても、あれほど甲子園を沸かせたスターでも、プロ野球では通用しないということなのだろうか。

「特に広島は育成に定評がありますから、なぜ結果を残せなかったのかと余計に思ってしまいます。私がヤクルトに入団したのは1984年で、それから様々な選手を間近で見続けてきました。普通、才能の豊かな選手は、プロでもまず花を咲かせます。中村くんの潜在能力が高いことは、甲子園での記録でも明白です。彼ほどの選手なら、花が咲かないほうがおかしい。そこで思い出すのが、野村克也さんの言葉です」

故・野村克也氏は1990年、ヤクルトの監督に就任。広澤氏が1994年のオフにFA宣言し、巨人に移籍するまで“師弟関係”が続いた。

「野村さんが口を酸っぱくして言っていたのは、『間違った努力は努力ではない。正しい努力しか努力とは呼ばない』ということでした。プロ野球選手は基本的に練習が大好きです。素振りをしろと命じられたら、延々とやります。しかし間違った素振りでは成果が出ません。それどころか逆効果だということを、野村さんは何度も忠告していました」(同・広澤氏)

総チェックの必要性

間違った練習を続けていると、脳が間違った動きを覚えてしまう。そうなると試合でも間違った動きを繰り返してしまい、結果は残せない。焦って猛練習にのめり込んでも、そもそも練習が間違っている。やればやるほど成績は上向かず、泥沼に嵌まっていく……。

「中村くんも間違った練習をしている可能性があります。幸いにして今はオフですから、総点検をするには絶好の機会です。プロ野球選手として何を間違えているのか、日常生活も含めて全てを見直すべきでしょう。これこそ『言うは易く行うは難し』です。何が間違っているか、簡単には分からないかもしれません。とはいえ、まさに中村くんは今、『崖っぷち』に立っています。やるしかないでしょう」(同・広澤氏)

(※引用元 デイリー新潮

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