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なぜカープは野手と投手に溝がないのか?/黒田氏の教えがあるんだと

2018年6月25日

なぜカープは野手と投手に溝がないのか?/黒田氏の教えがあるんだと

ロシアでは世界一を決める、4年に1度のサッカーW杯が行われている。国と国との威信をかけた戦いは、チャンピオンズ・リーグやコパ・アメリカとはまた違う熱気を感じる。当たり前のことかもしれないが、個の力だけでなく、組織力がなければ勝ち上がることはできない。

それは広島が狙うセ界一への戦いと同じかもしれない。連覇中の広島は特出した個の力に頼ったチームではなく、組織化されたチームと言えよう。一昨年も、昨年も頂点に立ったときには「団結力」という言葉が聞かれ、3連覇を目指す今季開幕前も「一致団結して」と誓っていた。

だからこそ、いくらぐらついたとしても、簡単には崩れない。開幕から続く「投低打高」は今も変わらない。昨年12勝6敗で連覇への勢いを加速させた交流戦を、今季は7勝11敗で12球団中10位。交流戦18試合制となった’15年以降、球団初の3桁失点となる104失点を喫した。

投手陣の苦戦が失速の最大の要因であり、投手陣と野手陣に溝が生じても不思議ではない状況だが、チーム最年長の新井貴浩はそんな声に耳を貸さない。

「黒田さんの教えがあるんだ」

リーグ戦再開を翌日に控えた6月21日。報道陣から投手陣の乱調をどうカバーするか問われると、表情を変え、語気を強めて一気に言葉を吐いた。

「ピッチャーもバッターもない。チームメートなんだから。ピッチャーが、バッターが、という考え方が違う。チームメート、仲間なんだから。うまくいかないときもあるけど、助け合いだから。ピッチャーも抑えたいと思ってマウンドに上がっている。そんなことを言っていたらすぐに(チームが)バラバラになってしまう」

わずかな綻びが大きなひずみとなり、気づけば修復できない崩壊を迎える。これまで積み重ねた時間が嘘のように、あっさりと崩れてしまいかねない。低迷期を知るベテランの言葉は、重い。

思えば、四球禍にはまった5月。どれだけ四球を出しても、どれだけ失点を重ねても、我慢強く守り、走者を進める打撃や粘り強い打撃を徹底してきた野手陣の姿に、迎祐一郎打撃コーチが感心しながら、こう言っていた。

「あいつらだって文句は言いたいかもしれない。でも文句も言わず、態度にも出さないのは黒田(博樹)さんの教えがあるんだと思います。昔は投手が変な投球をすると、内野陣からきつい言葉が飛び、萎縮する投手もいたそうです。チームはそうやって悪い方向に行っていたという話を、今のキク(菊池涼介)や(田中)広輔は聞いていますから」

エルドレッドもフォア・ザ・チーム

2人のベテランが教えてくれた教訓を胸に、25年ぶりの優勝で得た成功体験が今も広島には根付いている。

その伝統が、外国人選手にも受け継がれようとしていることがまた、広島らしい。

広島には複数年在籍した外国人が多く、アカデミー出身も3選手いる。広島の教えを目の当たりにしてきた選手たちだ。外国人選手最年長であり、在籍年数が最も長い“ベテラン”ブラッド・エルドレッドは今や広島の伝統を継承する側にいる。

来日7年目の今年はスタメンから外れる機会も増え、代打が主戦場となりつつある。指名打者制が敷かれたパ・リーグ主催試合が続いた時期には、1番から9番までのスタメンを固定されたため二軍降格となった。

それでも来月38歳を迎えるエルドレッドは「他の選手と同じようにスタメンで出たいという強い気持ちを持っています」とプロとしてのプライドを口にしながらも、こう続ける。

「スタメンじゃなくても、僕にしかできないこともある。チームメートのため、それからチームのためにできることはいろいろあると思う」

個人プレーには走らないで戦う

たとえばまだ若く、経験の浅いサビエル・バティスタとともに一軍にいるときは、ベンチの隣に座り、助言も惜しまなかった。

外国人枠を争う相手であり、現に今、バティスタは一軍にいて、エルドレッドは二軍にいる。それでも、「家族的なチーム」の広島で自分がやるべきことだと認識している。

「うちには素晴らしいベテランと言われる、新井や石原(慶幸)がいる。彼らを見たら分かるように、個人プレーには走らない。チームのために何ができるか考えて取り組んでいるんだ。コーチから言われるよりも、現役選手が体現していることを見ていることが大きな影響がある。彼らに負けないように、そういった姿を見せようと意識している」

一昨年、昨年と違い厳しい戦いとなった今年の前半戦も、ベテランたちが支える土台の上で、何とか首位で乗り切ろうとしている。セ界一のゴールへ、後半戦こそ広島の組織力が問われる。

(※引用元 Number Web

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