1死も奪えず、2安打4四死球で6失点の大炎上。広島が優勝すればMVPの筆頭候補にも挙がる絶対的守護神、栗林が本拠地でのセーブ機会で敗戦投手となったのは、プロ4年目にして初の悪夢だ。
「自分としては、申し訳ないという気持ちしかない」と言葉を絞り出した右腕に一体、何が起きたのか。
2四球と安打で無死満塁のピンチを招くと、新井貴浩監督(47)がマウンドに向かってゲキを飛ばしたが効果なし。吉川に押し出し死球、岡本に同点打、さらにモンテスに押し出し四球で勝ち越しを許し、降板を命じられた。
入団1年目から抑えの重責を担い、通算123セーブを稼いできた右腕は、2021年には日本代表の守護神として東京五輪金メダルにも貢献。大舞台で短期決戦の重圧を体験したはずだが、この日の球場とは大きな違いがあった。
五輪はコロナ下で無観客開催。本拠地のファンの大声援が、また別の形の重圧を感じさせたのか。初体験のリーグ優勝争いで起こした大誤算。広島にとっては、ただの1敗以上の痛手となるかもしれない。
(※引用元 夕刊フジ)