現地時間11月4日、MLBは2024シーズンのシルバースラッガー賞の最終候補を発表。シカゴ・カブスの鈴木誠也が、ナ・リーグの外野手部門でノミネートされている。各リーグにおいて、最も打撃に優れていた選手がポジションごとに選ばれるこの賞に、昨年に続いての最終候補入りとなった。
メジャー3年目の今季、鈴木は夏場以降に調子を上げ、シーズン終盤では10試合連続安打をマーク。最終成績は打率.283、21本塁打73打点など昨季同様の数字を残しており、カブス打線の中軸を担った。
今回の発表を受け、地元メディアも改めて日本人スラッガーの打撃に高い評価を送っている。シカゴのスポーツ情報を発信する『On Tap Sports Net』では、鈴木の最終候補ノミネートを以下のように伝えている。
「イアン・ハップが3年連続のゴールドグラブ賞を受賞した直後、シカゴ・カブスの指名打者、セイヤ・スズキが2024年のMLBアワードの話題に登場した。スズキはナショナルリーグの外野手部門で、シルバースラッガー賞の最終候補者に選ばれた。カブスからは唯一の最終候補者である」
さらに今季は本塁打、OPS、OPS+でメジャー自己最高のスタッツを残したことを振り返りながら、「最終的には、ほぼ2023年と同じ成績を残し、安定した活躍だった」と評価。続けて「2024年に一歩後退したカブスの攻撃陣において、この日本人強打者は重要な役割を果たした」とシーズンでの活躍を称賛した。
また、賞に関しては「ナ・リーグの外野手部門で5人のファイナリストの1人である」と綴り、他の候補者を次のように紹介している。
「ミルウォーキー・ブルワーズのジャクソン・チョーリオ、サンディエゴ・パドレスのジャクソン・メリルとジュリクソン・プロファー、そしてロサンゼルス・ドジャースのスラッガー、テオスカー・ヘルナンデスがいる」
その上で受賞への見込みについて「ヘルナンデスとプロファーが有力候補とみられている」としつつも「スズキの選出はカブスにおける彼の打撃の重要性を物語っている」との見解を示した。
各球団の強打者たちとともに最終候補選出となった鈴木。受賞者は監督、コーチによる投票で決定し、現地時間12日に発表される。権威ある賞に初めて輝けるか、注目が集まる。
(※引用元 THE DIGEST)