広島の九里亜蓮投手(33)が12日、マツダスタジアム内で取材に応じ、保有している海外FA権の行使を表明した。
「いろいろ考えたが、しっかり家族とも話し合い決断した」。家族も「一緒に悩んでくれた」そうで、「最終的には自分の気持ちを尊重してくれる」と結論を支持してくれたという。
FA宣言の決め手として繰り返したのは「どんな決断をしても背中を押してくれるという言葉をいただいた」という球団側の姿勢。球団側には以前から大リーグ挑戦の願望を伝えており、尊重されるかたちとなった。
「いろんなことに挑戦しながらやってきた身なので、いろんなことを考えながら最終的に決断を下すことができればいいかなと思っている」
海外、国内どちらも移籍も可能となるが、米国優先かは「あまりまだそこは考えていない」と話すにとどめた。広島球団は後押しする姿勢を示しており、宣言残留についてはその都度状況を見て判断する。
父は元米マイナーリーガーの米国人、母は日本人で鳥取県出身の九里は岡山理大付高、亜大をへてドラフト2位で2014年に広島入団。21年には13勝を挙げてセ・リーグ最多勝のタイトルを獲得した。通算成績は71勝67敗、6ホールド、防御率3・49。タフな先発右腕として知られ、17年から今季まで8年連続で110イニング以上を投げており、この間の1シーズン平均投球回数は135イニングに及ぶ。
(※引用元 中日スポーツ)