今季FA市場では9人の選手がFA権行使を決めた。投手陣では今季セ・リーグ最多勝に輝いた巨人・菅野智之を含め、広島・九里亜蓮が海外FA権を行使。
かねてからメジャー志向を示していた九里の挑戦の行方には球界内からも様々な考察の声が上がっている。
現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は11月15日に自身のYouTubeチャンネルに「【FA権行使】広島九里亜蓮投手が海外FA権を行使へ!!国内移籍の可能性かMLB挑戦か高木の考えを語ります!」と題した動画を更新。去就が注目される右腕について語った。
九里に関しては今春のキャンプでも会話を交わしたと明かし、そのときには球速をさらに上げたいと話していたという。
高木氏はメジャー挑戦を応援するスタンスを示しつつも、仮に国内移籍も視野に入れるとすれば、争奪戦の可能性を指摘した。
「いや、それは欲しいよ タフだもん」として具体的に獲得に臨む可能性のある球団名も言及。
今季15勝をマークした菅野が抜ける巨人、DeNA、ヤクルト、佐々木朗希が抜けるロッテ、オリックスのセ・パ5球団が興味を示すとした。
またこの5球団においては複数が、現在FA権を行使し、争奪戦の様相を見せているソフトバンク・石川柊太の獲得を狙う球団とリンクする。
この点においても「石川が欲しいところはピッチャーに困っているから、九里だって欲しいはず」と高木氏はコメント。
石川獲得に臨みながら、獲れなかった時点で九里獲得のシフトに動く可能性があるとした。
背景には各球団、試合をしっかり作れる投手を求めていることが大きいと見る。
九里においても今季はチームの開幕投手も務め、21年には最多勝も獲得、昨季も26試合に登板し、8勝8敗、3完封、開幕から1度も離脱することなく先発ローテーションを守り切ったことも評価された。今季は23試合に登板し、7勝10敗。打線との兼ね合いもあり、勝ち星は伸びなかったが、広島のチームスタイルともいえるタフネス右腕で知られるだけに、複数球団の争奪戦必至と見られる。
「九里はタフだし、使い減りがないピッチャーだから欲しいと思っている球団はたくさんあるから」と高木氏。続けて「10勝してくれるピッチャーだから 獲れたら大きい」とした。
九里といえば、頑健な体で知られ、入団以来、大きな離脱がないことも各球団にとっては魅力的なポイントとなる。目指している海外挑戦が叶わなかった場合、国内移籍も選択肢に残しているとされる。
果たして背番号11の判断はいかに?オフのキーマンの一人となることは間違いない。
(※引用元 CoCoKARA)