11月24日の決勝で台湾に敗れ、国際大会「プレミア12」準優勝に終わった侍ジャパン。異彩を放ったのが広島・小園海斗内野手(24)だった。打率3割8分7厘に2本塁打、8打点をマークし、ベストナインに相当する「ALL-WORLD TEAM」に選出された。
注目を集めたのが目の下の「アイブラック」だ。
「遮光のためのステッカーですが、小園のものは頬まで伸びた蝙蝠のような独特の形状。広島の同僚だった鈴木誠也(現カブス)の落書きを象ったものだとか」(スポーツ紙記者)
「これで眩しさが減ってるか、効果はよく分からないんですよ」
本人はこう語っている。
「これで眩しさが減ってるか、効果はよく分からないんですよ。単に見た目の印象付けで貼ってます」
井端弘和監督が「将来的にはジャパンの遊撃のレギュラーになってくれれば」と見込む小園は兵庫・報徳学園高を卒業後、2018年のドラフト会議で4球団の競合の末、広島に入団。成績を残す前に話題になったのが私生活だった。
「2021年1月、20歳で結婚を発表。『週刊文春』がそのお相手について、フォロワー数140万人を誇るTikTokerの渡辺リサ(当時18歳)であることを報じました。渡辺は15歳での妊娠・中絶を経て、17歳で前の交際相手との間に娘を出産していたため、広島ファンの間には衝撃が走った。翌年にはお互いのSNSで“顔出し”を解禁しましたが、結婚にはまだ若すぎるといった批判も浴びた」(前出・記者)
両親を「パパ、ママ」と呼ぶお坊ちゃんな雰囲気
だがその後、結果を出して雑音をはねのけた。昨季には打率2割8分6厘でチームのクライマックスシリーズ進出に貢献。今季は打率2割8分、2本塁打ながら61打点をマーク。勝負強さを評価され、チーム最多となる71試合で4番に起用された。
そんな小園の原動力は「坊ちゃん力」だという。
「小園は現在、宝塚市で整体院を経営している両親のことを『パパ、ママ』と呼ぶなど、どこかお坊ちゃん育ちの雰囲気があるんです」(球団関係者)
父は陸上競技の選手で大学ではインカレに出場、その後にプロゴルファーを目指したことも。母は女子サッカーで高校時代に全国3位になり、日本女子サッカーリーグでもプレーした。
「両親ともアスリート心理はよく理解しており、高校進学前はよく、メンタル面やチームにいかに貢献するか助言をしていたといいます。そうした教育もあってか、小園は名門野球部出身にしてはおおらかな性格で、周囲の批判にもナイーブになりすぎずに済んだ」(同前)
2年後のWBCでは侍を世界一に導けるか。
(※引用元 文春オンライン)