まもなく2月1日のキャンプインを迎える。昨季終盤の失速も響き、リーグ4位で終わった広島にとっても巻き返しを期すシーズンとなる。またキャンプイン直前にはおめでたいニュースも飛び込んできた。
広島は29日、野間峻祥、矢野雅哉、大盛穂が結婚したことを発表した。
野間は2014年ドラフト1位入団。昨季は113試合に出場し、打率・271、1本塁打、28打点をマーク。自身6年ぶりの規定打席に達した。
また矢野といえば、球界屈指のショートストップと守備力の確かさで注目度も上昇中。昨季は137試合に出場して、打率・260、2本塁打、38打点。自身初のゴールデングラブ賞にも輝くなど、充実のシーズンとなった。
また育成出身の大盛も昨季はキャリアハイの74試合に出場し、打率・226、0本塁打、4打点をマーク。今季は期待の長打力でアピールできるか。
またチームにとってはオフに長年チームを支えてきた九里亜蓮が海外FA権を行使し、オリックスに移籍という大きな出来事もあった。
2014年のドラフト2位入団。2021年には自己最多の13勝(9敗)を挙げ、最多勝利のタイトルも獲得。昨季も開幕投手を務めるなど、イニングイーターとしても知られ、広島チームカラーともいえるタフネス右腕であるだけに広島の持ち味である投手力にどんな影響を与えるのか、注目される。
先発陣では大瀬良大地、森下暢仁、床田寛樹の3本柱に次ぐ、若手投手の成長が待たれる。
注目されているのは今季がプロ6年目を迎える左腕の玉村昇悟だ。24年は7月30日のDeNA戦でプロ初の完投勝利を飾ると、続く8月の試合でも2試合連続となる完投勝利をマーク。4勝をマークし、飛躍への足がかりを作った。
ほかにも昨年存在感を示したアドゥワ誠、プロ2年目で本格覚醒が期待される常広羽矢斗、現役ドラフトで日本ハムから加入したサブマリン右腕の鈴木健矢など楽しみな顔ぶれはそろっている。
また上位浮上のために欠かせない材料となるのは近年の課題である打線強化だろう。
昨年は助っ人のマット・レイノルズ、ジェイク・シャイナーが不発。今季はメジャー通算21発のエレフリス・モンテロ、マイナー通算104発のサンドロ・ファビアンに期待が高まる。
日本人野手では侍ジャパンの活躍も注目された小園海斗、巨人キラーで知られる末包昇大などパンチ力ある若手も多いだけに投打で上積みを示せるか。
新井貴浩監督にとっても就任3年目と勝負を賭ける年となる。昨季は9月に20敗と屈辱の失速となった。選手の背中を効果的に押す、モチベーターとしての手腕で集大成を見せられるか。キャンプ、オープン戦からどのような形で開幕に向かっていくのか、注目を集めそうだ。
(※引用元 CoCoKARA)