秋山翔吾と並ぶ正外野手という立ち位置にいながら、再びレギュラーを勝ち取る覚悟で新たなシーズンに臨む。
1月28日に32歳を迎えた野間峻祥は「本当に一から。しっかり結果でアピールして若手に負けないように頑張りたい」と、力を込めた。
昨季は2018年以来、6年ぶり2度目となる規定打席に到達した。5月には3年ぶりの本塁打を放ち、シーズン途中には四番を任されたこともあった。
だが、満足感は残らなかった。シーズン最終戦の代打が規定ギリギリの433打席目だった。「もう少しできたんじゃないかなというか。もうちょっとやらないといけなかったなという気持ちが強い」と主力としての自覚がにじむ。
昨季一度も出場選手登録を抹消されることがなかったのは、疲労蓄積を考慮した起用があったからこそ。
「本当に申し訳ないぐらい首脳陣に気を使ってもらって、乗らせてもらったと思っている」
ケガ防止を目的に、今季から従来と比べてクッション性の高いスパイクを導入した。「今年は、しっかり自分で『(規定打席に)乗ったぞ!』と胸を張って言えるように」と、足もとを見つめ直してレギュラー固めにつなげる考えだ。
外野陣には、新たにマイナー通算104発の右の強打者ファビアンが加わる。田村を筆頭に若手も控える。
新井貴浩監督が「変革」を掲げる今季は「去年のような感じでは試合に出られないと思う」と危機感を募らせる。
「新しい姿じゃないけど、変わったところを出せないと試合には出られない」
オフには増量による肉体改造にも着手。粘り強さに力強さも加え、意地を見せる。(写真=松岡健三郎)
(※引用元 週刊ベースボール)