東京ドームに熱気とため息が混じった。
3月16日に行われた阪神とのプレシーズンゲームにドジャースの大谷翔平は「1番・DH」で先発出場。相手先発の才木浩人に2打席ノーヒットに抑えられたまま、コンディションを加味してお役御免となった。
球場全体に異質などよめきが起きたのは、大谷が交代となったまさにその瞬間だった。6回1死一塁の局面で、代打のハンター・フェドゥーシアの名がアナウンスされると、球場のファンは「えぇぇー」とどよめいた。一時的に騒然となる事態となった。
ため息がどよめきに変わった。無論、ドジャースの判断にミスはない。あくまで調整期間中であるため、怪我のリスクを考えても妥当な交代ではある。しかし、球場の素直な反応は大谷を目的に試合観戦に訪れていた人の多さを感じさせ、大谷がいかにスターであるかを物語る場面でもあった。
ただ、ドジャースの地元局『Sports Net LA』でも「フェドゥーシアが出てきたが、スマホ構えている人は……うーん、さっきより少ないね(笑)」と紹介された大谷の交代時にファンの反応は、SNSで賛否両論を巻き起こす議論に発展。
球場で起きたネガティブな反応に対して「こういうのマジで失礼」「大谷翔平だけじゃないってことを理解して欲しい」「『にわか』でもいいけど最低限のマナーがあってもいい」「これは良くない。日本の恥すぎる」「選手へのリスペクト皆無」といった否定的な意見が相次いだ。一方で、「これはしゃーない気がする」「ブーイングしたわけでもあるまい」「それだけ大谷が凄いってこと」「まぁ野球史上最高の選手だからな」「9割は大谷ファンだからね」という肯定的なコメントも目立った。
18日から始まるカブスとの開幕シリーズを考量しても必然だった交代。それがネット上で“論争”を巻き起こす。これもまた大谷の娯楽性を物語る事例と言えそうだ。
(※引用元 CoCoKARA)