実は、のっぴきならぬ事情があったようだ。
カブスの鈴木誠也外野手(30)は3月31日(日本時間4月1日)、敵地のサクラメントで行われたアスレチックス戦の4回表が終了した直後、鈴木誠也が一塁ベンチから通訳を伴ってグラウンドを横切り、左中間フェンスに向かって走る姿が地元中継局マーキーSNに抜かれた。
その瞬間、カブスベンチは全員が爆笑していたという。
同局が鈴木が必死に走る姿のリプレー映像を流すと、テイラー・マクレガー・リポーターは「みんな『グラウンドで何が起きているんだ?』と思ったのですが、見てください。
いえ、センターの守備に向かっているのではありません。セイヤ・スズキが『walk of shame(我慢していたトイレに向かう“モジモジ歩き”)』をしているんです。まあ、歩くというより走っているので『モジモジ走り』でしょうか。笑顔で走っていました。ということで、今季初の『モジモジ歩き』ですね」と、笑いをかみ殺しながら伝えた。
アスレチックスはリース契約が終了する昨年までの56年間、同州オークランドのオークランドコロシアムが本拠地球場だった。契約延長にこぎ着けられず、2028年から本拠地をラスベガスに移すことが決定。新球場が完成するまでの暫定措置として、当地サクラメントのサターヘルスパークでレギュラーシーズンを戦う。
同球場は元々、ジャイアンツ傘下3Aサクラメント・リバーキャッツの本拠地で、収容人数は1万4014人。規模が小さいこともあってベンチ横にトイレが設置されておらず、用を足すにはグラウンドを突っ切る形で左中間奥のクラブハウスまで行かなければならないという事情が生んだハプニングだった。
(※引用元 中日スポーツ)