広島は12日の巨人戦(マツダ)に1-0の完封勝利で3連勝。今季初となる、単独首位に浮上した。先発の床田寛樹が9回123球の力投、8安打7奪三振無失点で今季初勝利を飾った。
この日は投手戦、先発、床田は初回に二死一、三塁のピンチを招くも5番、トレイ・キャベッジを一ゴロに打ち取り、ピンチを脱する。
2回、3回と三者凡退に抑え、1点をリードした4回。無死二塁のピンチを迎え、バッターは相手主砲の岡本和真。ここで一邪飛となった打球を一塁を守る田村俊介が好捕、さらに二塁からタッチアップを狙った吉川尚輝に対し素早い送球でタッチアウト。味方の守備にも助けられ、失点を防いだ。
続く5回にも二死から連打でピンチを招くも若林楽人のセンターへの打球を野間峻祥がスライディングキャッチ、再びバックに助けられ、ここも無失点で切り抜ける。
ギアをあげたのは7回だ。二死一、三塁のピンチに巨人は代打、大城卓三を送り込む。初球に外角のスライダーで振らせ、この日最速となる151キロで追い込むと、最後は149キロ直球で3球三振に打ち取る。
終わってみれば、9回を投げ切り、虎の子の1点を守り切った。これまでも巨人キラーで知られていた左腕がしっかりとパフォーマンスを残し、23年8月17日の阪神戦以来となる、2年ぶりの完封勝利をマークした。
また、相手投手の赤星優志も好投を続ける中、打線で存在感を示したのは「2番・遊撃」で先発した矢野雅哉にもあった。
3回一死から田村がセンターオーバーの三塁打を放つと、一死三塁の場面で矢野が泥臭くスクイズを決め、先制点を奪う。
矢野は1点をリードした9回には二死一、二塁のピンチで中山礼都のショートへの強烈な打球をダイビングキャッチ。抜ければ逆転もありえただけにスーパープレーに本拠地のファンも大歓声となった。
チームはこれで3連勝、混セとなっている中、今季初の単独首位に立った。
お立ち台に立ったのは床田と矢野、最後スーパープレーで締めた矢野は「ここからも打ってほしいという場面で僕が打ちます!これからも応援宜しくお願いします!」と力強く宣言した。
前日は打線が爆発し、12得点の快勝劇、この日は1-0の完封勝利と巨人に今カードの勝ち越しを決めた。本格的なコイの季節を前に広島が勢いをつけてきた。
(※引用元 CoCoKARA)