就任3年目を迎えた新井貴浩監督(48)率いる広島が、大混戦のセ・リーグで好調の滑り出しを見せている。
「今シーズンは野手陣に活気が戻っています。今シーズンから新加入した外国人選手、サンドロ・ファビアン(27)や末包昇大(28)の長打力が光っていますし、矢野雅哉(26)、小園海斗(24)など向こう10年チームを任せられる主力も育ちつつある。あとはもう一人大砲が出てくれば……といった感じです」(球団OB)
ただ、順風満帆なスタートを切った新井監督がいま、人知れず悩んでいることがあるという。
「ベテランの処遇についてですよ。今シーズンの開幕1軍から外れたチーム最年長の松山竜平(39)、田中広輔(35)はかつてレギュラー選手として貢献しましたが、現在はまったく戦力になっていないんです。新井監督にとって、2人は現役時代、ともにセ・リーグ3連覇を達成した〝家族〟のような存在。
ところが、新井監督が引退してから2人の成績はどんどん下降しており、佐々岡(真司)前監督政権が長ければすでに引導を渡されていたのではないかといわれています。また、田中は昨秋、広島市内に住む30代一般人女性と不倫関係にあると『週刊文春』に報じられたことも相まって、球団フロントの心証は決してよくありません」(同前)
年長者ながら親しみやすいキャラクターがファンの間の人気を集めている松山も崖っぷちだ。
「彼の持ち味は勝負どころでの長打ですが、急激に打力が落ちており、さらに守る場所がないのが現状です。本来、監督というのは戦力整理の最終責任者として、時にベテランに対しても冷酷な決断を下さなければならない立場。
でも、現役時代からずっと優しい新井さんは、“家族”に対して引退を迫ることはできない人なので……。フロントは、もしも無理なら松田元オーナー(74)に了承を取ったうえで『オーナーが〝そろそろユニフォームを脱いだらどうだ〟と言ってる』と伝えることも考えているそうです」(球団関係者)
松山は腐らずに2軍戦で結果を出しつつあったのだが、4月8日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で走塁中に負傷、診察の結果左膝内側側副靱帯損傷と診断された。
「松山が腐らないよう、後輩たちもサポートしている。その筆頭格が菊池涼介(35)。普段は活躍してもめったにお立ち台に上がらないのですが、11日の巨人戦では球団広報に促されてマイクを持つと『松っちゃん、俺やったよ!』と満面の笑み。松山はかつて、ヒーローインタビューで『鹿児島にいるばあちゃん、天国にいるじいちゃん、今日俺やったよ!』と言って話題になったことがありました。菊池はそれをなぞらえてエールを送ったのです」(同前)
“家族”の絆が途絶える前に、ベテラン2人にはもうひと花咲かせてほしい。
(※引用元 FRIDAYデジタル)