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緒方氏は今季のカープ投手陣を高評価!キーマンになりそうな投手は?

2025年5月14日

緒方氏は今季のカープ投手陣を高評価!キーマンになりそうな投手は?

【チームで”守りの強さ”を発揮】

――広島のここまでの戦いぶりをどう見ていますか?

緒方孝市(以下:緒方) いい時もあれば悪い時もありますね。7連敗もありましたが、今のところセ・リーグ6球団の差がそこまで開いているわけではありません。傾向として、どのチームにも連勝・連敗があることが、差が開いていないひとつの要因だと思います。

――打線は課題とされていますが、一方でチーム防御率2.43とリーグ2位の投手陣は奮闘しています。

緒方 広島の強みは投手陣の力です。昨季の9月初めの頃まで首位にいたのも、投手陣の力を含む”守りの強さ”が大きかったんです。今季は開幕から、先発投手が試合を壊した試合がほぼありません。床田寛樹は7試合すべて、森下暢仁は7試合中6試合、大瀬良大地は6試合中5試合でクオリティスタート(QS/先発投手が6回以上を投げ、自責点3以内に抑える)を達成していますしね。

それと、特筆すべきは二遊間の守備です。今季、ショートのレギュラーを完全に自分のものにする意気込みでシーズンに臨んでいる矢野雅哉、ベテランの菊池涼介は、失点を防ぐような守備が毎試合のように見られますし、あのふたりの守備は本当に投手を助けています。

――守備の面では、二俣翔一選手の存在も大きいですね。

緒方 主に守ることが多い外野の守備に加え、サードやセカンド、ファーストと、どのポジションも高いレベルでこなしますし、ユーティリティプレーヤーというのが彼の強みです。監督としても使いやすい選手なんですよね。

バントの際にファウルが顔面に直撃し、(前歯を8本損傷、口内を8針縫う)大ケガをしてしまった不運もありましたが、それでも翌日から試合に出ています。ボールが当たったのは顔面ですし、体へのダメージだけじゃなく、精神的なダメージもあったと思うんです。まだ打席に立つ際の恐怖心もあるはずですが、「このチャンスを絶対にものにするんだ」といった気持ちが強いんでしょうね。

――先発投手陣では、ここまで3勝を挙げている森翔平投手の存在も大きいですね。

緒方 森はいいピッチングをして戦力になっていますね。先発投手陣では、まず「九里亜蓮が抜けた穴をいかに埋めるか」が課題でした。二軍も含め、玉村昇悟、ジョハン・ドミンゲス、常廣羽也斗ら候補がいるなかで、今の段階では森が出てきてくれています。

彼は自分のピッチングスタイルを確立してきていますね。オープン戦である程度の結果が出て、手応えを感じたなかでシーズンが開幕し、しっかりと結果につながった。マウンドで自信を持って投げているように見えますし、試合を作ることができています。ここまでは期待どおりの働きぶりじゃないですか。

【今後のキーマンとなる投手は?】

―― 一方、リリーフ陣はどう見ていますか?

緒方 開幕してから数試合、リリーフ陣が失点してしまう試合が何試合かあったのですが、戦力は揃っています。右肘の手術明けで不安があった栗林良吏も開幕から勝ちパターンで投げることができていますし、島内颯太郎やテイラー・ハーン、塹江敦哉、森浦大輔ら勝ちパターンで起用できるメンバーが揃っていますね。

ドラフト3位ルーキーの岡本駿も、オープン戦から引き続き内容のあるピッチングをしていますし、層の厚いリリーフ陣に食い込んできています。

――投手陣は今のところ踏ん張っていますが、シーズンは長いですし、夏場に向けて疲労も蓄積されていくかと思います。

緒方 先ほど話に出た森に関しては、過去にシーズンを通して投げたことがないピッチャーなので、今までに体感したことがない疲れを感じるかもしれません。相手チームも研究してくるでしょうから、ひと筋縄ではいかなくなります。

当然、打たれれば微調整は必要になってきますが、そこで自分が取り組んできたことを大きく変えることはせず、自信を持って今のピッチングスタイルを磨いていってほしいです。

――今後の投手陣のキーマンを挙げるとすれば?

緒方 大瀬良や床田、森下あたりは、チームとしてやってくれないと困る投手です。それ以外からキーマンになってほしい投手を挙げるとなると、常廣やアドゥワ誠はすごく見てみたい部分もありますし、彼らが先発ローテーションの争いに加わってくるようになると、チームに対する期待値も上がります。

ただ、課題は打線です。直近ではヒットが多く出ている試合もありますが、やはり”水物”ですから。昨季も言われていたことですが、いかに点を取ってピッチャーをラクにしてあげられるか。ピッチャーもずっと抑え続けることは無理ですし、点を取ってあげなければ我慢しきれなくなります。夏場に入ればピッチャーの疲労度は色濃くなりますし、打線がいかに援護できるかがポイントですね。

(※引用元 web Sportiva

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