プロ初安打を放った試合はほろ苦い後味が残った。広島のドラフト1位新人・佐々木泰内野手が「7番・三塁」で延長12回ドローの総力戦にフル出場。11回の最終打席で送りバントを決められず、「あそこで決めきっていたら取れていた試合だったので一番反省するべき点。2度目がないように練習していきたい」と猛省した。
バント失敗は11回無死一、二塁の場面。打球を殺して転がしたものの、捕手の中村悠に素早く処理されて三塁封殺。リプレー検証となる微妙なタイミングだったが、送れずにサヨナラ機を逸した。
同点に追いついた直後、8回2死二塁の第4打席は空振り三振。「チャンスで昨日に続いて三振してしまった。ああいうところで打ってこそ一流の打者だと思う。捕手との駆け引きだったり、そういうところをもっと詰めていきたい」。初打点を逃し、悔しさを隠さなかった。
前半の3打席は目を見張るものを見せた。2回2死の第1打席は初球、小川のカーブを右翼線に運んだ。「1打席目の初球をしっかり、狙い球ではなかったけど振り切って結果が出たのでよかった」。プロ初の「H」ランプは二塁打。6回2死の打席では1ボール2ストライクと追い込まれてから速球を中前に打ち返し、早々とマルチ(複数安打)も記録した。
デビュー戦だった20日の同カードに続いてフル出場。新井監督は「打つだけじゃなく守備でもいいプレーがあった。走攻守すべての面で攻めていっていると思う」とあらためて高く評価した。
(※引用元 中日スポーツ)