プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(66)が、2025年6月26日にユーチューブを更新し、セ・パ交流戦でセ・リーグに勝ち越したパ・リーグの強さについて、独自分析した。
「パ・リーグは戦略が明らかだった」
第20回目を迎えた今シーズンのセ・パ交流戦は、セ・リーグとパ・リーグの「明暗」がくっきり分かれた。
順位をみると、1位ソフトバンク、2位・日本ハム、3位オリックス、4位・西武、5位ロッテ、6位に楽天が入り、上位6位までをパ・リーグが占めた。
一方のセ・リーグは、広島の7位が最高で、8位・阪神、9位・中日、10位DeNA、11位・巨人、12位ヤクルトとなった。
今シーズンは、パ・リーグが63勝43敗2分けで、17回目の勝ち越しを決めた。
過去の結果からも分かるように、セ・パ交流戦はパ・リーグがセ・リーグを圧倒してきた。なぜ、このような差が生まれるのか。
セ・パ両リーグのチームでプレーした経験を持つ高木氏は、今シーズンのセ・パ交流戦について「見ていると、まず戦略の立て方というのが、パ・リーグははっきりしていた。目に見えた。セ・リーグはちゃんとミーティングをしたと思う。でも、パ・リーグは、戦略が明らかだった」と分析した。
パ・リーグの戦略において、高木氏は、ソフトバンクが13日のDeNA戦でとった戦略を「斬新だった」と評した。
「パ・リーグは迫力のあるピッチャーが2枚いる」
ソフトバンクはDeNA先発の左腕アンソニー・ケイ(30)に対して、先発9人のうち8人の左打者を起用した。スポーツ紙によると、ケイは右打者に比べて、左者に対する防御率が悪く、ソフトバンクは大胆に「弱点」を突いた。
高木氏は、セ・パ両リーグの違いについて、打撃面においては「セ・リーグは、破壊力のあるバッターを(DHに)入れたのは、そんなにない」とし、投手に関しては、次のように持論を展開した。
「投手でいえば、(パ・リーグは)迫力のあるピッチャーが2枚いる。例えば、(ソフトバンクの)有原(航平)と(リバン)モイネロ。(日本ハムの)北山(亘基)とか、伊藤大海。西武は、誰を挙げようかと迷うくらいいる。『セ・リーグは何枚いる』と言ったら、そこまで破壊力のあるピッチャーが2枚いるかというと…。まあまあゲームは作ってくれるピッチャーはいるが、そんなにいない」
そして、今シーズンのセ・パ交流戦について「パ・リーグの方が、たくましく見える。その中で戦略をうってきて、それに対してみんなが集中してできる。セ・リーグは、そこまで大胆な戦術をとってこなかった」とし、「パ・リーグは失敗を怖がらない。セ・リーグは失敗を怖がっている」と分析した。
セ・パ交流戦では、これまでソフトバンクが圧倒的な強さを見せており、今シーズンの交流戦の優勝は、6年ぶり9度目。
(※引用元 J-CAST)