広島育成4年目の前川誠太内野手(22)が「1番・二塁」でフル出場し、4安打で打率を3割1厘まで上昇させた。規定打席にも達し、デーゲーム終了時点では同リーグ3番目に位置する高打率となった。
「数字は気にはなりますけど、そこを気にしだしたら自分もそういうメンタルになっちゃうので。(数字は)すべて打ちいっての結果だと思う。気にしつつ気にしないというか、とりあえず塁に出るということだけ考えてやっていきたい」
シーズンの折り返しを迎える7月。育成選手たちは野球人生を左右する節目を迎える。今月末が支配下登録の期限なのだ。
「アピールするだけなので、そこはブレずに。残り1カ月、気を抜くとこなくこのままアピールしていきたいです」
敦賀気比高から育成ドラフトで入団した当初から、打撃センスの良さは評判だった。3年目だった昨年は育成契約の最初の区切りを迎え、一度自由契約に。再契約して迎えた4年目の今季は春先から安打を量産した。ウエスタン・リーグでの4月終了時の打率は3割7分3厘。5月終了時も3割2分8厘あった。そこから2割台に落ちたものの、勝負の7月最初の試合で3割に戻した。
「今はバッティングで評価してもらっているところもあるので、そこを落とさず、守備も完璧に、レベルアップできるように考えています」
今季広島の支配下枠は残り2つしかない。文字通り狭き門ながら、前川は真っすぐ前に進んでいく。
(※引用元 中日スポーツ)