
10月23日のドラフト会議に向け、セ・パ12球団による指名リストのチェックが最終盤を迎えつつある。目玉選手のひとりが、スタンフォード大学の佐々木麟太郎だ。
現在のところ、ヤクルト、ロッテ、西武が調査中あるいは指名リストに入れる措置を取っている。ヤクルトは10月20日にスカウト会議を開いて、橿渕聡スカウトグループデスクが佐々木のリストアップを明言。ロッテはサブロー新監督が映像チェックを行った上で、候補に入れていると明かしている。西武はアメリカにスカウトを派遣して徹底マークしてきたが、広池浩司球団本部長は「まだ分からない。調査中」としている。
少なくともこの3球団は、佐々木を本当に指名するのか。アマ野球関係者が懸念を表明する。
「指名した場合にキチンと入団してくれるか、疑問ですね。来年7月のメジャーリーグのドラフトまで入団を保留する形であれば、ヤクルトもロッテも西武も回避して、指名する球団が0になる可能性があります。広島などは入団しても、佐々木サイドが早期にポスティングを要求してくることを危ぶみ、指名をとりやめました。佐々木朗希のようなワガママ体質という話が出回っていることも、躊躇する球団が続出する一因となっています」
佐々木の現状をめぐるドラフト指名には、他の選手とは違ったルールが適用される。仮に日本の球団が1位指名したとしても、来年7月のMLBドラフトでも指名が可能だからだ。
「日本球団が交渉権を獲得した場合、交渉と契約が可能になるのは、次のリーグ戦が終了する来年5月以降。日本の球団の契約期限は7月末までとなります」(スポーツ紙デスク)
そもそも佐々木に日本プロ野球で活躍したいという志や意思があるのか、そこが指名のポイントになりそうだ。ドラフトでは他にも大型選手が並んでいる。
超目玉は巨人・坂本勇人クラスといわれる創価大学の正石正広、そして戦力に余裕がある球団は健大高崎高校の石垣元気に流れそうだが…。
「他に力のある大学生投手の上位指名が予想されています。藤原聡大(花園大)、櫻井頼之介、堀越啓太(ともに東北福祉大学)、山城京平、斉藤汰直(ともに亜細亜大学)、島田舜也(東洋大学)といったあたりでしょうか」(前出・アマスポーツ担当記者)
いったいどんなドラマが待ち受けているのだろうか。(板垣流星)
(※引用元 Asagei plus)