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観客動員数も低迷…苦しみが続く主力選手の『FA権』取得ラッシュ!

2026年1月11日

観客動員数も低迷…苦しみが続く主力選手の『FA権』取得ラッシュ!

「苦しくなる」チーム事情

2025年12月25日、広島東洋カープが球団納めを迎えた。松田元オーナー(74)は球団職員たちを前に、こう言い放った。

「苦しくなる可能性があるけれども、若い子たちを巻き込んで打破してもらわんといけん。監督もそういう気持ちだと思う」

その後は穏やかな表情に戻り、職員たちに労いの言葉を掛けてまわっていたが、「苦しくなる」とはチーム状況を指してのこと。一年の締め括りには相応しくない言葉だった。チーム関係者や担当記者などによれば、「苦しくなる」とは、同年10月4日の昨季最終戦後に出た新井貴浩監督(48)の言葉を引用したものだという。

「新井監督はチームが世代交代の過渡期にあることなどに触れ、『来季以降も苦しみは続く』と話していました。悔しい思いをした選手が多いので、巻き返しに期待しているとも言っていましたが、中村奨成(26)以外の若手の成績が良くなかったことも口にしています」(スポーツ紙記者)

25年の広島は59勝79敗5分けで、5位。2年連続でのBクラス低迷であり、最下位とのゲーム差は「1」。チームが世代交代の過渡期にあるのは事実だが、「広島はある程度の戦力が整っている」というのが大方の意見だ。何かきっかけがあれば、一気に飛躍する可能性も秘めている。新入団選手9人のうち、7人を一軍キャンプに帯同させる新井監督の構想について聞かれた松田オーナーは、

「雰囲気が変わればいい。今いる選手たちがどれくらい危機感を持って自分を変えていくか」

と答えた。伸び悩む若手に奮起を求め、活路を見出そうとしている新井監督の構想に賛同したのだろう。

「広島の若手に関する明るいニュースが少ないのも気掛かりです。中村は昨季、自己最多の104試合に出場し、球団最高昇給率となる3.75倍の3000万円でサインしました。それ以外は暗いものばかり。首位打者のタイトルを獲得した小園海斗(25)がベストナインに選出されず、NPBに復帰したマエケンこと前田健太(37)には、獲得オファーすら出さなかったことを暴露されました」(地元メディア関係者)

前田は25年シーズン後半からNPB帰還を口にしていた。巨人など複数の球団が調査を進めていたが、楽天イーグルスと契約した。広島ファンのなかには、ちょうど10年前の黒田博樹氏(50=現球団アドバイザー)の「カープ帰還」を重ね、「若い投手陣のお手本にもなれば」と期待する声も出ていた。前田側がSNSで広島からのオファーがなかったことを打ち明けたのは「古巣を裏切って他球団へ」の誤解を生じさせないためというのが大方の意見だ。

「細かいことですが、球団はマエケンの付けていた背番号18を森下暢仁(28)に継承させています。メジャーリーグで結果を出していたので、森下を指名した19年ドラフト会議の時点で『マエケン帰還』の構想はなかったのでしょう。ベテランとなったマエケンを一軍登録する余裕も今の広島にはないのかもしれません」(前出・同)

カープ女子が消えた?

チームの低迷と同時に指摘されているのが、人気の陰り。25年広島主催ゲームの1試合平均観客数は2万8356人で、コロナ禍前の3万人台には戻らなかった。実は、12球団のほとんどが観客動員数を増やしている。無観客試合や入場制限を掛けていた20年から23年までのことは「過去」と捉えており、多くの球団が新しいファンを獲得しようと、さまざまなイベントや企画を打ち出してきた。無論、勝つことこそが最大のファン獲得手段ともいえるが、

「24年シーズンの広島は9月に大失速し、リーグ優勝を逃がしました。25年は6月に大型連敗があり、ペナントレースを折り返す前に、優勝争いの圏外になってしまいました」(前出・同)

チームの失速に重ねて語られているのが、新井監督による猛練習の是非だ。25年春季キャンプ前半、一日の最後に行われる素振り練習が長く、「終了」の声掛けと同時に座り込む選手も大勢いた。猛練習はオープン戦まで続き、故障者の続出や失速はその代償との声も聞かれた。それでも、新井監督は12球団でもっとも長期間となった秋季キャンプを敢行した。

チームの勝敗が観客動員数の増減に直結する件は否定できない。しかし、立浪和義氏(56)が指揮していたときの中日ドラゴンズは最下位でも観客数が増えていた。地元・愛知県下における立浪氏のカリスマ性や人気もあってのことだが、「地域密着」で言えば、広島もそれに勝るとも劣らないものがある。

「広島の観客動員数が落ちたのは、チームの低迷と『カープ女子』がいなくなったからではないか」

そんな声も多く聞かれた。だが、一時期ほどではないにせよ、赤を基調とした応援グッズで身を包み声援を送る「カープ女子」はいなくなってはいない。本拠地・マツダスタジアムは、今でも女性ファンがもっとも多い野球場とされ、東京ドーム、神宮球場、横浜スタジアムでも三塁側スタンドでカープファンの女性が声を張り上げている。

しかし、マツダスタジアムのチケットは抽選制で、当日券に回る分が少ないとされ、年間シートにも空席が出始めた。ディープなファンにだけではなく、もっと気軽に、簡単にチケットを購入できる方法も検討すべきだろう。

FA取得の選手が続々と

「ファンサービスと言えば、広島は『プロ野球中継・DAZN』と契約していないので、広島の主催ゲームは配信されていません。市民球場時代を支えてくれた地元ローカル局を球団が今も大切にしているからです」(前出・同)

順調に行けば、26年に床田寛樹(30)、島内颯太郎(29)、坂倉将吾(27)がFA権を取得する。27年には森下、小園が追随する。チームの成績不振とマエケンにオファーを出さなかった球団の判断が、彼らの「残留か否か」の判断にも影響してきそうだ。

「新井監督がまず解消しなければならないのは、正捕手問題です。秋季キャンプでは、正捕手だった坂倉が一塁や三塁の守備にも就いていました。25年に頭角を現した二俣翔一(23)も捕手に再転向させ、ともに野手兼務となります。ベテランの磯村嘉孝(33)は引退し、高卒3年目の清水叶人(21)はまだ覚えなければならないことも多いです」(前出・スポーツ紙記者)

25年は試合序盤で先発投手が失点するケースも多かった。育成1位の小林結太(21=城西大)も正捕手争いに加わるという。松田オーナーも語ったように「苦しくなる可能性」は否定できない。

(※引用元 デイリー新潮

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